≪四節;真と贋≫

 

 

〔それから・・・一週間が経とうとしていた頃、ヴァンパイア一族の隠れ家である「(シャンツェ)」では、

一週間後にある「集会」の、最終調整の話し合いに入っている、彼らの姿が・・・

しかも、その場には、あの疑惑の人物も―――・・・〕

 

 

セ:いいか、「集会」の決起も、愈々(いよいよ)、差し迫ってきたが・・・手筈に抜かりはないだろうな。

ル:ええ―――帝國側には、(あらかじ)め偽の情報を・・・「集会は、『ブランディッサ』で行われる」・・・と―――

ユ:では・・・本当に集会があるのは、「ガノッサ」で間違いはないのですね。

 

セ:ああ、その通りだ。

  それで―――お前の方も手抜かりはないな、ヨハン。

ヨ:当然だよ、兄貴!

  帝國の奴らが率いる「憲兵隊」が、踏み込んできた時の、逃走経路は、既に確保してあるさ!!

 

セ:よし―――・・・これで、こちらが用意してやれるモノは、用意しておいた・・・。

  後は、ここの連中の、お手並み拝見―――とでも洒落込むとするか。

 

 

〔その場所・・・大事な「集会」の決起を目前に控え、手順の確認をしているヴァンパイア達に混じって、あのユリアの姿も確認されたのでした。

 

敵方である―――帝國軍の幹部の前にも、その顔を見せ・・・

そしてまた―――ヴァンパイア達の隠れ家の「(シャンツェ)」にも、顔を出していたその存在は・・・

果たしてどちらが、本当の彼女だったのでしょうか。

 

そして、その真実(こたえ)とは―――・・・〕

 

 

 

 

 

 

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