≪二節;卑俗なる者達≫
〔ところが・・・思ってもいなかったのは、復活してすぐに、耳にまで及んだ、ある役目を授けていた者達の名称―――
いや・・・そも、「役目」だとか「係」と付けることすらおこがましい、「雑用」や、その他諸々の処理をやらせていた者達の、俗称・・・
それが「ヴェロー・シファカ」だったのです。
それに・・・恐らく、あの者達は知っている―――
なにしろ、自分達幹部が、策を弄したり練っていたときの「仕様」と云うモノを、下準備をさせていた時に、横目で流すように盗んでいたのだろうから・・・
彼らには―――度胸がない・・・
だからこそ、陰に隠れるようにして、こそこそと動き回るのみ・・・
賤しく―――狡く―――醜い・・・
それこそが、彼らの本性・・・
そんな彼らが、あの地球にいると云う―――
皮肉なことにも、自分が蒔いた種は、ガルバディアでは発芽することはなく、全く別の地域に根付き、開花しようとしていたと云うのです。
そのことに、一縷の危惧と責任を感じたヱニグマは、「自らがすべきこと」・・・けじめをつけるいい機会だと主張し、
彼らの根絶こそ自分に―――と、ガラティアに申し出たのです。
しかし、ガラティアにしてみれば、彼女ほどの高い能力値を誇る人材を、こんなことに使うのは、少し勿体ないことではある・・・と、思いはするのですが・・・
ヱニグマの「熱」の籠り様と、余りにも積極的な攻勢に、終に折れたものと見え、彼女からの願いを許可してしまったのです。〕