≪二節;彼らが歩んできた歴史≫

 

 

〔この「女性」こそは、100万年と云う遙かなる過去に、「大公爵」エルムドアと一緒に、ある組織―――「ブラック・ウィドウ」を相手に、闘い合っていた存在、

スターシア=ラゼッタ=アトーカシャなのでした。

 

けれどもしかし・・・(さと)い読者諸兄方なら、既にお判りであろう。

この「名」を持つ、同じ存在が、「本編・第一部」では、(のぞ)(かたち)での復活を遂げ、愛娘に「最終極奥義」を授けて逝ったことがあることを。

 

それが・・・それがなぜ、この場所にいるか―――

そのトリックは、至極簡単にして明瞭―――その事が物語っているのは、スターシア自身が述べていた科白と、ヨハンの科白から判ろうと云うモノ。

 

そう―――若き頃のエルムドアを模した、「中指」セルバンテスと、「小指」ヨハン。

それと、どこかスターシアに面影が好く似た、「薬指」ルカ。

 

―――と、云う事は、あと残るは「親指」と「人差し指」・・・

 

「親指」が、「父親」であると云うのならば、「人差し指」は、(ごく)自然と「母親」となってくるのです。

つまり、今回のスターシアにしても、エルムドアの「人差し指」から成った、「人形(ひとがた)」だったのです。

 

ところが・・・今を見ての限り、スターシアは、創造主であるエルムドアに対しても、悪態を吐きたい限り・・・。

これを見ると、決してエルムドアの云いなりになっていない処を見ても、この時形成されていたスターシアの人格は、

紛れもなく100万年前に存在をしていた本人と、限りなく「同じ」である―――と、云う、解釈に至るのです。〕

 

 

 

 

 

 

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