≪七節;=鵺=の鳴く夜・・・≫
〔ですが―――しかし・・・
この砦の泊まり部屋にいた者は、とあることを成しうる為に、今にも噴出しそうな怒りを抑えるために精一杯であり、
無自覚のうちに出てしまっていたその殺気までは、隠せていなかったのです。
そして、その感情を抑えるべくのと、とあることを待つために――――
長旅で疲れた フリ をして、砦内に留まっていたのです。
それから程なくし―――その日の逢魔ヶ刻・・・“不吉”を意味する、ある『禽』の哭き声が―――〕
ヒョ――― ヒョ――――・・・ ヒョ―――――・・・
監:――――頃はよし・・・か。(ギラ☆)
〔その禽の哭く声が聞こえてから、それほど経たないでいたとき、
あれから、やりたいことをやり終えて、人心地ついているドズルたち二人のいる部屋に。〕
監:――――ゴメン・・・。
騎:ぅん?!ああ・・・なんだ、そなたか、いかがしたのだ。
監:うむ―――あれからあの虜囚・・・何か喋ったかと思ってな。
ド:いや・・・相変わらずよ、まあその口の堅さが災いして、こっちはいい思いをしているんだがなぁ・・・。(ニヤニヤ)
監:・・・・そうか―――進展はなし・・・か、
ならば、それにワシも加わらせていただこう・・・・か。
騎:ぁあ?役立たずのお前さんが?? まァ―――構わんが・・・
ド:・・・それにしても―――さっき変な動物の鳴き声がしていたなぁ・・・。
騎:ええ・・・確か―――“ヒョ―――ヒョ―――”とかいう・・・
ド:これから、薄黒くなろう・・・ってな時に、気味の悪い声だよな・・・。
監:―――ああ、そいつはおそらく虎鶫(とらつぐみ)という禽の哭き声だろう。
ド:なに?? トラツグミ??
監:うむ・・・別の名を=鵺=と云うらしい、実在する禽だが、この辺りで哭くのは珍しいな。
〔なんと―――・・・この監査の騎士も、所詮はカ・ルマの人間か・・・
かの拷問に参加し、婀陀那の口を割らせるべく地下の牢獄へと向かったのです。
ですが、これに新しく加わろうとした者の、その真意は・・・また、別のところにあったのです。
それにしても―――この地方で、この『禽』の哭き声がしようとは―――・・・〕