≪八節;『精肉店』の店主≫
〔そして―――今は、列強の一つハイネス・ブルグ・・・・
その都である<ハイレリヒカイト>の城下町にて・・・〕
ナ:(申請によると・・・この辺りのはずなんだが―――)
ああ―――すみません、この辺りに『シャーウット』というお肉屋さんは・・・
民:ああ? ああ―――そういえば、五日前に店を引き払った〜〜―――って言ってたなぁ。
あそこの店主さん、可愛かったのになぁ〜・・・。
ナ:ええっ―――?五日前??じ・・・じゃあ―――今はその人どうして・・・・
民:あ゛―――・・・確か、噂じゃあ、三将の一人にスカウトされて、“森の衛兵”になったんだとさ・・・
なぁ〜〜ンも、あんな曰くつきの・・・森の―――ねぇ・・・餌食になんかならなくたって―――・・・
ナ:そうかい―――分かったよ、ありがと・・・
ふぅ〜ん、そういうことだったか―――
そういえば、=鳳=のヤツ、樹と“対話”できる術(すべ)を持っていたからなぁ・・・。
それより“城”か・・・(夜に、忍び込んでみるか―――)
〔以前―――この町に居を構え、自分が捕獲してきた獲物を捌いて、肉にする精肉店の店主は、
ナオミが来る五日程前に、その狩猟の腕前と、不思議な術が扱えるのを、この国の『三将』の一人に見込まれ、
『森の衛兵』にスカウトされたというのです。
それを聞くに及び、ナオミは、改めてその者に会うために、別名『白亜城』と名の付くほど美麗な<ハイレリヒカイト城>の、
ある一点を目指すために・・・潜入を開始するのです。〕