≪三節;甦る、不屈の闘志≫
サ:ふんッ―――――!
ど・ズ・・・・ぶち・ぶちぶち――――ミリミリ・・・・
兵:な――――なんだ?あいつ・・・・気でも違ったんじゃねぇのか??
兵:あ―――あぁ・・・じ、自分の心臓を・・・
兵:自分自身の手で??
〔徐ろに―――自身の左手をして、自分の胸元を貫き、そこからひきづり出した存在(モノ)・・・・
それこそは、血も滴るサヤの心臓――――・・・・〕
サ:ちょ――――ッとそいつは違うねェ。
こいつは、我が主の下命によって、アタシが今まで集めていたモノ―――― 367人分の血と魂・・・『血生魂』(けっしょうこん)なのさ・・・。
ダ:な・・・ナニ?!血生魂?? ま―――まさか・・・・お前は!!
サ:あぁ〜―――承知の通りさね・・・・それを、これからこの人のために、半分だけ使う――――
すると、どうなる?(ニヤ)
ダ:(ひぃ―――っ!)お・・・お前ら、絶対にその化け物の女を、甦らせてはならんぞ―――!
わ・・・ワシが逃れるまで、時間を稼ぐのだ―――!
〔そう、彼女自身も言っていたように、“それ”は、サヤの心臓ではなく、
以前に、自分の主上より、666集めてくるように下知されたモノ――――・・・・
『血生魂』
その―――聞くからにしても、世にも恐ろしげなる、アーティファクトの事を耳にし、
ダインは、即座にサヤとその主たる者が、何者であるか――――・・・を悟る事が出来たのです。
そう・・・・ヒューマン(人間)の――― いや、“生きとし生ける者”の、『生き血』と『魂』を糧とし・・・
古えの昔から、生き永らえてきたとされる――――
“生者の敵”
ヴァンパイア
だ・・・と、いうことを――――
しかも、サヤ自身今まで集めてきたとされる数の、その半分をキリエのために使用される・・・と、聞くに及び、
ダインは、それを阻止するよう――――また、自身も遠くに逃げれるよう指示を出した・・・・の、ですが――――〕
サ:さぁ――――アタシが集めてきたモノで・・・その命の息吹を取り戻せ、戦友よ――――!!!
〔リザレクト――――“死者”や、死の淵にいる者の魂を喚起し、再び生き返らせる――――と、いう、
『生命の再構成』(ライフリング・リサイクル)の理を無視した大魔術・・・・。
そして―――閉じていた眼が開き、ゆっくりと上体――――下肢と起こす竜眷属の騎士(ハイランダー)が・・・・!!〕
キ:(クワッ―――!)
逃が――――
ダ:(ヒッ―――!)う・・・うわわ――――
―――さんっ!!!
ド・ガッ―――――!
ダ:ぎゃあぁ〜〜――――!
〔そして、彼女が目覚めて最初に成した事は――――自分をこんな目に遭わせた張本人を、その画戟の一閃の下に屠(ほうふ)ったことだったのです。〕
キ:・・・・サヤさん、その子をお願い――――(キッ!)
サ:あぁ――――判ってるよ・・・思う存分、暴れてきな。
〔そして――――再びキリエは『雄叫び』をあげ、残った連中の掃討にかかったのです。
しかし、相手も然る者、それを黙って受けようはずもなく、またもドラゴン・スレイヤー付きの投擲武器で、
キリエを屈しようとしたのですが・・・所詮は付け焼刃、ようはそれを避わせばよいだけの事――――・・・
つまりは、もはや彼女は、彼女が苦手としていたモノを、二度とその身に受ける事はなく・・・・結果――――〕
戦闘の
終了―――
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