≪四節;ご学友・・・≫
〔それとはまた別の日の事―――・・・さて、今日はどんな事を学ぶのでしょうか。
この日も、幼い王子様が、アヱカに手を引かれ、外苑を散策しているようです。
―――と、そこへ・・・〕
ホ:ねぇ―――お姉ちゃん、今日はどんなこと・・・あれッ?あの子達・・・誰だろう。
ア:(フフフっ―――来たようだね・・・)
ご紹介しましょう王子様。
この二人は、今日から王子様とともに学ぶことになった―――
コ:コみゅですみゅ―――!!
乃:・・・・乃亜でしゅみぅ・・・。
ホ:へぇ〜〜・・・コみゅちゃんに乃亜ちゃんか―――よろしく。(ニコ)
〔なんと・・・そこへ現れたのは、あの愛くるしい姉妹―――コみゅと乃亜―――の二人・・・。
でも、本当にこの二人は、ホウ王子と一緒に、アヱカに何かを学ぶためにここに―――??
―――実は・・・そうではなく、もし何かの不測の事態(例えば、ガク州襲撃など)に陥って、
アヱカがホウ王子のそばを離れなくてはならなくなったとき・・・の、兼・護衛役―――と、して・・・
なのですが、今はその適用ではないようです。
閑話休題―――今日は庭園にて色々な草花の観察―――・・・
―――と、そこへ・・・王子様は、ある出来事を目撃してしまったのです。
今―――ノアザミ科の植物の花に止まった蝶が・・・一匹の蟷螂に―――〕
ホ:あっ―――!
ア:どうされました・・・王子様―――
ホ:お姉ちゃん、大変―――!!
綺麗なチョウチョが・・・あんな奴に―――!! お願い・・・助けてあげて??!
ア:――――・・・。
ホ:(・・・えっ??)どうしたの?助けてあげてよ!―――で、ないと食べられて・・・あ―――あぁ・・・
〔そう―――なんと、花にとまったその蝶を、蟷螂のカマが襲い・・・
みるみるうちに、その蟷螂は蝶をむしゃむしゃと食べてしまったのです。
このことを見ていた王子様は、“可哀想なこと”―――と、思い、アヱカに助けてあげるよういったのですが・・・
この時―――アヱカは、助けもせずに・・・蝶が蟷螂に食べられる様を、見ていた・・・
いえ、見 せ ていたのです。〕
ホ:あぁ〜〜・・・かわいそうに―――チョウチョさん、食べられちゃった。
お姉ちゃん・・・(ポロポロ)どうしてボクが言ったときに助けてあげなかったの?
ア:――――・・・。
〔弱く・・・力のない者が、怖く凶暴なる者に虐げられた事に、
幼い王子はその哀しみの余り、泪を流しながら、蝶を助けなかったアヱカに訴えました。
その事に―――アヱカは、動じることなく・・・ある一つの事を説いてやったのです。〕