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(昼遅くに出勤してきた、その罪滅ぼしか・・・何かは分かりませんが、なにやら美味しいものを作るというステラ。
そして、サヤ・Joka・臾魅・婀陀那も手伝う事になるのですが・・・?)
サ:なぁにィ〜〜??!
J:親子丼っ?!
臾:・・・・でっか。
婀:(ほほう・・・)
ス:へ? 知らんの? 親子丼。
臾:なにいいうてますのんや。
こちとら、親子丼に関しちゃ、ちょいとうるそうおまっせ?
J:し、しかし、そりゃまた“通”なものを・・・。
ス:んッ! まぁ、ここでお喋りしてても、出来るわけじゃないから、早速手伝ってもらうよん?!
(そう、ステラが作るメニューに選んだのは、何の変哲もない『親子丼』だったのです。 ・・・・が、しかし??)
臾:わ・・・っ! ち、ちょいと! 鍋の湯、グラグラ煮立ってまっせ?
そん中に、丼茶碗5つも入れて・・・。
え、ええんでっか? ステラはん。
J:う゛〜〜ン・・・、器を温める・・・・ってゆーのは、どっかで聞いた事あるけど・・・。
それにしても煮立ちすぎじゃあないです??
ス:大ジョーぶ、大丈夫! 後でちゃ〜んと辻褄合うから!
そいより、婀陀那っち、 あれ 見つかったぁ?
婀:ふむ、『おかもち』はなかったので、これで代用してみたが・・・
ス:ま・・・、うちは出前屋じゃあねぇっしな。 いいだろ、これで。
サ:これ・・・・は、すし桶? だよ・・・なぁ?
J:あ、うん、それも・・・・蓋のついた・・。
ス:自作もんだからね、どこまで行くかわかんないけっど。 上手く出来たらお慰みっしょ。
婀:(これで、なにをするつもり・・・)
ス:あっそうそう、Jokaちん、メシどぉ〜お?
J:あっ、今出来ましたですよ。
ス:さぁってっとっ! ほいじゃま、作りますか!
中火にかけた割り下に・・・・うす〜く削ぎ切りにした鶏のモモを、重ならないように・・・。
そいから、鶏の煮える間に・・・・。 おっ・・と、(あちちち・・・ ふーっ、ふーっ!!)
こんの、あつぅ〜い丼に、これまた出来立ての、あっちっちのメシをふんわり盛って・・・・。
婀:(ふむ・・・) J:・・・・・。
サ:・・・・。 臾:・・・・・・。(はぁ〜〜)
ス:そしてェ、こっからがスピード勝負!!
まず、鶏に八分がた火が通ったところで・・・、細切りにしたネギをパラリ・・・・と。
そいでもって、溶き卵は・・・、卵のコシを折らないように、黄身と白身を サッ と切り裂く感じで・・・・
回し入れて、煮立ってきたところをすかさず・・・・。 このお熱い丼メシの上に・・・・
J:ちょ〜ッと、待ったぁ!!
サ:うおっ! びっくりしたぁ・・・
ス:どうかしたの? Jokaちん
J:そりゃいくらなんでも早すぎなんじゃ・・・
婀:うむ、Joka殿の言う通りぞ? それは『卵かけ』ではないのじゃから、半熟まで待つべきじゃ。
素人の妾でさえ、かような事は分かるぞ?
サ:え゛・・・・そうなの?(--ll;;)
臾:し、知らんかった・・・。
J:それと・・・・蓋をして待たないと・・・。
ス:ほい、蓋。
J:いや・・・・その(丼の)蓋じゃなくて・・・。
ス:おおっと! こうしてる間に、丼が冷めちまうや〜ね。
早いとこ、風呂敷で きゅっ! と包んで・・・・
J:あ・・・あぁ・・・。(し、失敗だ・・・・この丼・・・)
ス:それから、これを、この蓋付きのすし桶に入れて・・・・ 待つこと20から30分!!
婀:はぁ??
J:ええ゛?
婀・J:さ、30分〜〜??
婀:な、何を悠長な事を!!
ス:なに? なんか急いでる理由でもあんの??
婀:え・・・、い、いや、その・・・・別に・・・。
J:で、でも・・・お料理の基本は、出来立ての・・・・それも熱々だと・・・。
ス:・・・・、ま、 そ れ も そ う だけどね。
それに、何も、そればかりが、なべておいしいもんとは限らないだろ?
J:・・・・・・。
サ:オレ・・・今回、こいつら何言ってるか、ぜぇ〜んぜん、わっかりまっしぇ〜〜ん! (-フ−;;)
臾:右に同じ・・・・(-フ-;;)
ス:さてと、この30分、味噌汁でも作るかね〜。
J:あ・・・・、それならあたしが作るよ・・・・。
ス:それじゃ任せたよん!