<弐>

 

 

(そいで、じーつは、今回の講釈はこれで終い、ではあーりませんで、これからがホントの話の本筋、そう・・・・今回の一大事件につながっていくのであーります。

 

あれから数日後、その日も、始業時間からひっきりなしに鳴り響くギルドの電話、まことに大盛況とは、この事であるようです。)

 

 

J:はいはーい、こっちらギルドで〜す。 ごヨー件はなんにゃそか?

 

  はいはーい、分っかりましたー、では○○時に伺わせてもらいマース。

  ありがとございましたー。

 

 

サ:ぇい、こちらギルド・・・・で、用件はなんだ?

 

  ああ・・・ああ・・・・分かった・・・・○○時に、○○公園・・・だな。

  じゃな・・・。

 

 

臾:へぇい! 毎度!! ギルドでおま・・。  で、なんでっしゃろ??

 

  へぃ、へ〜〜い、分っかりやんした。

ほんじゃ、お昼近くに、お宅に伺わせてもらいますさかいに。

でわ、おおきに〜〜。

 

 

 

(成る程・・・電話の対応一つにしても、個々でこうも違うんすねぇ〜〜。

 

ところで・・・

賢い皆さんは分っかりましたか?? ステラはいざ知らず、ここの二大大黒柱、おひぃさんと、婀陀那さんの二人が、電話の対応に出ていないのに・・・。

 

実は、彼女達は、今より数時間前、とある処からの一本の電話と、その後の対応に苦慮していたのであーります。)

 

 

<その数時間前・・・>

 

ジリリリ・・・・・ジリリリ・・・・ン

チャ・・・

 

 

お:はい、もしもし、お待たせいたしました。  こちらギルドでございます。

  ・・・・はぃ? えぇ・・・柾木はわたくし・・・             え゛っ?! え゛え゛〜〜〜っ??!!

 

  え・・・・ぁ・・・・は、はい・・・・い、いいえ             と、とんでもございません・・・・です、はぃ・・・。

  そ、それでは・・・お、お待ち申し上げでおります・・・・。

 

チンッ!−☆

 

 

(・・・・・どうやら、その一本の電話に珍しく、うろたえた感のあるおひぃさん。 普段、何事にも動じない、彼女らしからぬようです・・・が?

受話器を置いてからも、どことなくその目は虚ろのようでございます。

 

そして、それを見ていぶかしむ、他の連中・・・。)

 

 

臾:は・・・はぁ〜〜めっずらしい事もあるもんですなぁ・・・。 日頃、何事も動じひんお人が・・・、何ぞあったんですかいな??

サ:言われてみりゃそうだな。

J:まぁ〜〜た、ステラさん、なんかやらかしたんでしかね〜?

 

婀:(うん?? 姐上のあの動揺ぶり・・・よ、よもや??)

 

 

(どーやら、約一名、その電話の主に心当たりがある様で・・・(^^;;)

 

 

婀:あっ・・・あの〜〜、姐上??

お:(あ・・・っ)婀陀那ちゃん・・・・どうしましょう・・・。

 

婀:(そ・・・っ、そのお顔・・・・)も、もしかして・・・??

お:(コク・・・ッ)ど・・・どうしましょう???(TフT)

 

婀:や・・・・やっぱりィ〜〜??(〒フ〒)

 

 

(どうやら、彼女達、たったこれだけのやり取りで、意思の疎通が出来たようで・・・(^フ^;;)>

まぁ・・・、それは羨ましくはあるのですが、当の本人達には、いい迷惑なだけのようであります。

 

でも・・・・気になりません?? なりますよねぇ・・・この中(ギルド)でも、豪の者として鳴らす、彼女達二人をビビらす相手・・・って・・・

一体誰なんしょ・・・??)

 

 

臾:は・・・・はぁぁ??           せ、『瀬戸亜沙華』ぁ??!  そ、そのお人が、今の電話の相手なんでっか?

サ:でもよぅ・・・・、あんた達二人が、揃ってうろたえてた・・・・って、珍しい事だよなぁ?

J:(うん? セト・・瀬戸? な〜んか、どっかで聞いた事ある名前だなぁ・・・。)

  そ言えば、そでしよね?  ねぇねぇ、なんなんか教えて下さいましよう。

 

 

婀:(う・・・・うむぅ・・・・どうしたものかのぅ・・・・・・・・・(考え中)・・・・・・・・よし。)

 

『瀬戸亜沙華』と、申されるお方はの、柾木家・・・つまりは姐上のお家の、出のお方なのじゃ。

 

そして、柾木家『影の実力者』『女帝』とも言われておって、今までにあった、柾木取り潰しの計画を、未然に防がれてきたお方なのじゃよ。

 

 

臾:ほわぁ〜〜、そりゃ大したお方でんなぁ・・・。

  (うん??) でも、ほなら・・・なして、ひぃさんや、婀陀那はん等が、怖がる必要あんの??

 

サ:そうだよなぁ・・・。

 

J:(ぅう〜〜ん・・・)(←考え中(^^;;)

 

 

婀:う゛・・・うむ、それは・・・・じゃな。 ま、まぁ・・・口で説明するよりも、一見すれば分かる事よ・・・。

 

お:(ひ・・・・ひょわぁ〜〜・・・) お、鬼がくるぅ〜〜鬼がぁぁ゛〜〜・・・。(カタカタ・・・<(◎フ◎;;)>)

 

 

(なんと!! そーゆー事だったのデス。 彼女達二人は、その瀬戸・・・というお人を、ご存知でいらっさるといふ・・・。

(まぁ、当たり前といえば、当たり前なのでふが・・・(−フ―;;)

 

それに、最後のおひぃさんの言葉・・・・って、どーやら、今回は、いつもより一波乱も、二波乱もあるようでし。

 

・・・・と、そんな折、幸か不幸か、ステラご出社・・・。(いいねぇ、こいつわ気楽で・・・(−フ―;;))

 

 

ス:たリラリラり・・・ラリラリラぁ〜〜ん♪  eえ〜い! こんち、こりまった!!

    ・・・って、あり?? どったの? 元気ないよ〜〜? もーっと、明るく逝かなくっちゃ〜〜ん。(字、違うぞ・・・おまへ・・・(−フ−;;)

 

お:あんたには、かんケーないことです・・・!!(−_−##)

婀:まぁ、『知らぬが仏』よ・・・と言う事もあるしのぅ・・・。(― ―;;)

 

ス:おわ・・・・いきなしでなんすけど、なんかダークな展開っしねぇ・・・・今回。

 んま、それよりも、おなかすきましたんで、お台所使わしてもらいやんすぜ?

 

 

(・・・・と、ここでステラ台所に入る。 すると・・・?)

 

 

お:ねえ、婀陀那ちゃあ〜ん?

婀:(ギクッ!)な、なんでございますか? あ、姐上・・・。(ま、まさか・・・よからぬ事を・・・?)

 

お:ステラさん・・・あのまま、あそこにいてもらう・・・ってのはどうでしょ?

 

婀:・・・・・・・・(考え中)・・・・・・・・・・。

おお!(ぽんッ!−☆) そうか! その手がありましたか!!

 

お:は・・・はぁぁ??

 

婀:ふむ・・・・ふむ・・・・(あれがあそこで・・・ああなって・・・・と)

  ふふ・・・よしよし、これで・・・・(ニヤ・・・)。

 

  ご安心くだされ、この局面、何とか乗り越える事が出来そうですぞ??

 

お:はぁ・・・・。(あ・・・婀陀那・・・ちゃん??)

 

 

(実はこの時、おひぃさんは、ここの恥部を見られまいと、『ステラ台所軟禁』を画策し・・・

一方の婀陀那は、ステラの正体を知っている上での・・・を、この一件に咬ませようといていたようです。

(まぁ、いわゆる一つの 見解の相違 というヤツですな・・・)

 

そんな事を、当の本人のステラは知る由もなく・・・・どうやら・・・件(くだん)の御仁(ごじん)が、お目見えになったようです・・・。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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