<さん>
(地下牢にて・・・・、よく見ると、睡眠薬を飲まされた婀陀那が鎖でつながれている、そして・・・もう一人いるようだが・・・?)
婀:うっ・・・・・うぅ・・・・。 こっ・・・ここは?(ジャラ・・・) く・・・鎖? 妾は拉致されたのか・・・いつのま・・・・
(ハ・・ッ!) そうか・・・、そういえば、『シャングリ・ラ』で意識がのうなって・・・・。 だが、なぜ?
お:あっ・・・・あつっっっ・・・、あら? ここは・・・・・どこ? それに・・・・鎖ィ??
婀:うん? そこに居られるのは、姐上ではないのですか?
お:えっ?! その声・・・・そこにいるのは婀陀那さん??! でも・・・どうしてここに・・・?
婀:どうやら妾達は何者かに拉致されたようですなぁ・・・。 申し訳ありませぬ、早まったマネを・・・・。
お:え・・・っ?!どうして・・・・・
婀:恐らく姐上が巻き込まれたのは、妾のせい、妾がステラ殿の素性を調べていくうちにこうなってしまったのです・・・。
お:どうしてあんな人の素性なんかを・・・・?
婀:いや・・・、まだはっきりとは分かっておらぬのでお話しするわけには参りません・・・。 しかし、この状況どうにかしないと・・・。
お:そうね・・・。
婀:ふんっ!(ガシャ・・・!) ふ・・・っ!!(ガシャ・・・!) お:だ・・・ダメよ・・・、鋼製だもの・・・この鎖・・・
婀:(だ・・・ダメか・・・・)
パ・・・・ッ!(婀陀那、必死になって鎖をはずそうとしていたその時、急に部屋の明かりがつけられる)
婀:う・・・っ!! な、何者じゃ・・・(ま・・・眩しい・・・)
我:オレですよ・・・・公主様。 婀:我・・・・我矛羅ではないか?! なぜここに??
マ:兄さんだけじゃあないよ・・・・公主様。 紫:・・・・・・・・・。
婀:ま、真沙螺殿・・・それに紫音殿まで?? 一体これはどうなっておるのじゃ??
我:お忘れですか・・・・、オレ達の元々の所属は、『杜下』の“暗部”なんすよ・・・。 婀:な・・・・何?
紫:そう・・・・・それが・・・・元に戻っただけ・・・・。 お:し・・・紫音さん・・・あなた・・・まさか??
紫:そう・・・・、かつてはあなた達の命を狙った事もあったけれど・・・・、所詮私は、闇の中でしか生きていけないことが・・・・分かったんです・・・。
お:そ・・・・そんな・・・ 真:姫様、公主様・・・、申し訳ありませんが、お命頂戴いたします・・・。
団:おい・・・ちょっくら待て・・・・。 真:あっ! 兄ィ! 紫:お・・・お頭!!
(ここでなんと・・・・、『光苑寺』の住職である団慶が姿を現す・・・・)
団:お久しぶりですなぁ・・・・公主様に、お姫さん・・・・。 お:あ・・・・あなた!?
婀:お・・・和尚ではないか? し、しかし・・・その声・・・?! も、もしや・・・・お主、あの時・・・?!
団:いかにも・・・・(ペリ・・・・) 三十八代目、“加藤団蔵”でやす・・・。
お:(へ・・・変装??) 婀:(気・・・・気が付かなかった・・・) で・・・・では、あのやり取り・・・。
団:え〜ェ、聞かせてもらいやしたよ・・・、隣の部屋で一部始終・・・。
お:どういう事なの? 婀陀那さん・・・。
婀:実は・・・・かねてより疑問があったのです。 ステラバスターという男と驍様の関係・・・。
そんな疑問を抱いている時、妾達の菩提寺に、とある外人が偶然にも墓参りに来た・・・。 それも、杜下のメイド長の墓に・・・・。
全てはそこからだったのです・・・。
お:え・・・っ、そ・・・そんな事が・・・・ 婀:じゃが・・・ついに核心に触れる事が出来なかった・・・。 妾の負けじゃ。
団:ふん・・・・ようやく観念しやしたか・・・・。 だ・が、ワシがあんたらの処刑を取りやめさせたのは、他にもネズミがおったからです・・・。
婀:な・・・なんじゃと??
団:おい・・・連れて来い・・・。 我:へいっ! ほらっ! こっちだ!!
お:あ・・・・あなたは・・・??! 婀:ス・・・・ステラ殿??
(なんと・・・縄でふんじばられてつれてこられたのは、ステラバスターその人であった・・・。)
ドシャアッ!!
ス:ぅわぅ!! いって〜な〜・・・・もちっと丁寧に扱えよぅ!! あれっ?! ひぃちゃんに婀陀那っち・・・? おほっ♡いい目のほよー♡♡
お:ど・・・どこ見てんですかっ! こんなときにッ!! 婀:にしても・・・なぜそなたがこのようなところに??
ス:あ・・・あぅ・・・そのぅ・・・・・。
団:こいつぁねぇ! ワシらのおる杜下の、大事なもんを盗みくさったんですよぉ!! 新しく配置変えされたセキュリティーの設定図をねぇ!!
おぃ、出たか・・・・。
我:いぇ・・・・それが・・・、逃げる途中どこかに隠したらしく・・・・ありやせん!!
団:ち・・・っ! ったく・・・手間掛けさせやがる・・・。 仕方ねぇ、どの道とばっちりくぅのは、ワシら下っ端じゃ・・・。
いいか! 邸内くまなく探せ! 絶対どこかにあるはずじゃぁ! それまで、この者達の命は預かっておけ、行くぞ!!
紫:はっ!! 真:あいよっ! 我:おぅっ!!
お:ど・・・・どうしてあの人達が・・・・(うっ・・・うっ・・・) 婀:あ・・・姐上・・・・気を確かに持たれよ・・・・・。
ス:ヤ〜レヤレ・・・ここに来て泣き言かい? カンベンしてよ・・・・。
婀:ス・・・ステラ殿! なんと言う事を・・・・
ス:第一、まだ足生えてんだからさぁ、もちっと物事、前向きに考えようよ・・・、例えばぁー、こっから逃げるとかさぁ・・・。
婀:逃げる・・・? 鎖につながれたままどうやって・・・・? ス:あぁ・・・、ま、そっからだね、問題は・・・。
お:な〜んも解決してないじゃないのよっ! このおバカ!! ス:な・・・なんだとぅ??!
お:なによッ!!
婀:ぷっ! あははは! い、いや失礼・・・、しかし、こんな生き死にの間で、よくもこんなに笑えるものよな・・・・礼を申しますぞ?
お:婀陀那さん・・・・。 ス:・・・・・ん? おや??