<さん>
(さて、その翌日、どうやら風邪の方も全快したおひぃさんが、自分のマンションの前で婀陀那の迎えを待っているようです)
ヴォロロロロロ・・・・
婀:どうもお待たせしました。 さ、お乗りくだされ。 お:いつもいつも、すみませんわね。
婀:何を言われます。 それにもともと これ は姐上のものではないですか。 お:うふふ・・・さ、行きましょ。(ニコ)
婀:・・・そうですな。(ニコ)
(そして、二人仲良くギルドへ出勤、サヤとJokaも時間通りに出社・・・と、ここまでは普段とあまり変わらなかったのです・・・が)
お:(はぁ〜)まぁ〜たあの人は来てないのですか・・・(全く毎度毎度・・・) サ:あぁ、おひぃよ、スーさんなら今日こねぇぜ
お:は? なんですって? サ:スーさんこねぇっつったの、って言うよりあいつ風邪引いてこれないんだとよ。
J:あっ、それあたしも聞きましたですよー? 何でも今年の風邪ってキョーレツなんだってねー?
サ:あぁ〜あのバカでも引いたぐらいだかんなぁー。 J:それゆっちゃあ悪いですよーっ。
あっはっはっは
お:ちょっと・・・婀陀那さん・・・わたくしそんなの聞いてませんですけど・・・
婀:あぁ、その件に関しましては、何も姐上の耳に入れるまでもない・・・・かと、妾が判断しましてな。 いかがなされましたかな?
お:成る程・・・それもそうですわね。 あの人も日頃の行いが悪いからこうなったのですから。 自業自得よねぇ。
さぁさ、あなた達も、あの人に同情するヒマがあったなら、残りの仕事片付けてしまいましょ。
サ:・・・って、それ・・・だけ? お:は? なにがです?
サ:あ・・・っ、いっ、いゃあ・・・あいつ間違ってても、一応ここの代表なんだしさぁ・・・。 行かなくていい・・・のか? 見舞い・・・。
お:(ぷぷっ・・)ご冗談を・・・! どうしてわたくしがあの人の見舞いなど??
それよりサヤさん? あなた人の事を心配してて大丈夫なの? 今年も残りあと僅かですのよ?!
サ:うぅ・・・っ!! ぐっ・・・
J:でっ・・・でもそりじゃあ、あまりにも冷たすぎやしませんかぁ??
お:Jokaさん・・・ J:うい゛っ・・・
お:そぉんなよゆーあるんでしたら、わたくしの分、少し手伝っていただけません??
J:い、いえ・・・遠慮さしてもらいましゅ・・・
お:そう・・・(ニコ) では無駄口たたいているヒマがございましたら、ご自分のお仕事を片付けて下さいねっ!?
サ・J:(ぞわ〜〜っ・・・)て・鉄の女だ・・・・(-フーll;;)
(そしてしばらく経って・・・・)
お:婀陀那さん、ちょっといいかしら? 婀:はい・・・なんでございましょうや。
お:わたくしはちょっと用で出かけなければなりません、後のこと・・・宜しく頼みましたよ?
婀:は・・・分かっておりますれば・・・
お:そう・・・。 後、それから・・・(ジロ・・)(おひぃ、サヤとJokaを見つめ・・・そしてそのまま婀陀那に返す)
婀:委細承知。
(おひぃさん出たあとで)
サ:いっやぁ〜〜、しかし血も泪もないって、まさにこのこったね!!? J:なんだかステラさん可哀想なっちきましたね。
サ:まぁ・・・ヤツもヤツだからなぁ・・・自業自得ってなもんだろーが・・・ J:あたし達だけでも見舞い行ってあげよっか?
サ:それもいいけどさぁ・・・こっちにゃ監視役いるし・・・ J:でも、交渉の余地はあるんじゃない?
J:あっのさぁ・・・婀陀那さん? ちょといいデスか?? 婀:うん? なんですかな、Joka殿・・・。
J:あの・・・あたしとサヤちゃんでよく話し合ったんだけどさ・・・、あたしたち三人だけで、ステラさんのお見舞い・・・ってダメにゃそか?
婀:・・・・・。(この時、婀陀那返事をもせずただ黙っているだけである) J:(ダメ・・・なのかなぁ・・・)
(と、Jokaがあきらめかけたその時・・・である)
ピーッピーッピーッ
婀:おっ、定時連絡の時間か・・・・どれ・・・。
≪こちら S です、 HQ どうぞ≫ こちら HQ 、そちらの様子はどうか?
≪別段異常は認められません、ターゲットは誰かと待ち合わせている模様です≫ ふむ・・成る程な、分かった、引き続き監視を続けよ。
J:あっ・・・あの・・・今のやり取り・・・ってなんなんっすか? サ:あっ、あぁ・・・確か 監視 ・・・って言ってたよな。
婀:うん・・・? (フッ・・) 何、姐上のこれからなされる事を、こちらも察知しよう・・・とこういうわけじゃよ。
気になりますかの?
J:うんうん! なるなる! サ:ったりめーだろ?
(ちょっとここからは、行程はしょりまして、婀陀那と紫苑の交信記録のみを・・・ というのはダメ??(^フ^;;)
≪ターゲットただ今誰かとあっている模様、どうやら面接のようです≫ (何? 面接・・・とな?)では相手は誰かわかるか?
≪いえ、相手の顔・・・まではわかりませんが、相手は女性のようです≫ (ふむぅ・・・)あいわかった、何か変わったことがあれば連絡を入れるように。
≪ターゲット、続いて二人目と会っている模様、今度は男性のようです≫ ・・・・・・・。
≪婀陀那様、いかがされました? 監視の方まだ続けますか?≫ うん? うむ・・・続けてくれ・・・
婀:(う〜〜む・・・これだけの情報流せば、見舞いに行くと踏んだのじゃがのぅ・・・考えが甘かったか・・・?)
しかし、面接とは・・・まさか、姐上はいまだにここの職員の補充をなされようとしておるのか・・・?
J:どしたんですかー? 婀陀那さん サ:なんか分かったのか?
婀:うんっ? うむ・・・いや、実はな、昨日お主達にも連絡入れたとおり、社主殿が風邪で休んでおることをな・・・姐上には知らせておらぬのじゃよ。
サ:はあぁ? J:どゆことにゃそか?
婀:つまりな・・・・ここでお主等の会話を聞いて、姐上がその事で動いてもらう・・・・ことになっておったのじゃが・・・
当てが外れたよのぅ。 今姐上がなされておるのはただの面接じゃ・・・。
J:えぇ〜っ?! っつーことは・・・
婀:うむ、取り越し苦労というわけじゃよ。 さて、Joka殿も、サヤ殿も仕事を終わらせられよ、じき姐上が戻ってこられますぞ?
サ:ほんんっっと、血も泪もねぇンでヤンの・・・。
(なんと・・・ステラの見舞いに行くかと思われたおひぃさん、実は『ギルド』の要員を、もう一名増やすための面接を行っていたようで・・・
せっかくの婀陀那の策も徒労に終わった・・・・・・と、思われたのですが・・・)
≪こちらS、HQどうぞ≫ うん? どうされた・・・もうよろしいですぞ、紫苑殿・・・
≪いえ、それが・・・ターゲット、最後の一人に会われた後、とある地点に向かっている模様です≫
とある地点・・・・じゃと?
≪はい・・・どこだと思います?≫ まさか・・・そうなのか?
≪お察しの通り、御前のアパートのようです≫ そうか・・・分かった、ご苦労でありましたな、もう止めてよろしいですぞ。
婀:(ふふ・・・やはり思った通りにいったか、さて、次はあのお方がどう出るか・・・愉しみではあるな)
サ:おぃ・・・・なにあんたニヤけてんだ? 気味わりぃぞ?? 婀:いや? なんでもないが? さて、それより仕事! 仕事!―♪
J:(ありゃ絶対なんかあったにゃそね・・・)