<参>
≪ナオミのケース≫
(どうやら、臾魅たちの修行の方・・・上手く行っているみたいです。
その一方で、ナオミ達のグループは・・・というと、滝つぼの近くでやっていたのです。
一つの的を前にし、サイトを合わせるナオミ、そして次の瞬間!!)
バウン!バウン!バウン!
ナ:・・・・・。
J:ほひゃあ〜〜スッごいですねぇ。
真ん中しか当たっちゃ、いないでないにゃそか。
サ:ふぅん・・・・右は問題ないようだな、それじゃあ左はどうなんだ?
バウン!バウン!バウン!
ナ:・・・・・・。
ス:ふぅん、精度的には変わんないように見えるけどねぇ。
サ:まあ・・・・精度的には・・・・な。
ナオ、ペイント弾装填。
ナ:(カシャッ!) いつでも、いいぜ・・・。
ザ・・・・・ッ!
(互いの得物を手に、差し向かう両者、緊張の走る一瞬である・・・・・。)
ス:おっわぁ〜〜きょっわぁ〜〜い。
J:は・・・・(鼻が・・・・)
えっぶしッ!
サ:(!!)・・・・っつりゃあぁ〜〜っ!! (ピュン・・・・ッ)
ナ:ク・・・・っ!!
(パラ・・・)
J:おっは・・・スッゴ、サヤたんのあの払いを、紙一重で・・・
サ:甘えぇっ!! (クル・・・)
ス:ウエ、空中で体ひねりこみゃあがった・・・
J:でも・・・・ナオミさんも、一緒に体をひねりつつ・・・・
ナ:(もら・・・)ッたァァッ!
バウゥ・・・・ン!
サ:うぅッ!(ドサッ!) へヘ・・・ッ、なーンだ、杞憂かよ。
ナ:ああ、反応鈍るどころか、上がっちまったってな・・・どうだ?立てるか?
サ:ッたりめーだ、てめぇのヘボい射撃のお蔭・・・・でな。
ナ:あっ、こ〜いつ、いいやがったな?
サ・ナ:アーッハッハッハッハ!
ス:でもさぁ・・・・たったそれだけで『魔銃』・・・・って、
ちょい大げさすぎない?
サ:そうだなぁ・・・。
ナ:そう、言われてみるとな・・・・。
J:(しぃ〜かたない、ちょっち今回助け舟出してやりますか・・・。
髪を一房、ちょちょいのちょい・・・・と。)
ちゃぷ・・・ん
(Joka、何か策があるらしく、自分の髪を一握り切り、それを水の中につけたようです。
すると・・・・暫らくすると、その髪があるモノに変貌を遂げて行ったのです。
そう・・・水の中に潜むという大蛇の一種・・・・)
サ:うんっ?!い・・・・い゛い゛い゛っ?!
おいっ!Joka!背後ろ(うしろ)!! 蛟(みずち)だ!!
J:え・・・・?背後ろ??(クル・・・) ひ、ひょええ!
ナ:ク・・・・っ、ちょいと!あんた、何してる!!
ス:ヘイヘイ・・・。(・・・ったく、下手な芝居打っちゃって)
さぁ、Jokaちん、こっちだ!!
J:ええっ?!どこどこぉ?
(チミらの芝居もソートーくさいよ・・・(^^;;)
それはさておき、サヤとナオミが迎え撃つようです。が・・・)
サ:くぉんのヤロゥ・・・・
ナ:待て、サヤ、こいつ・・・・あたしが片付けるよ。
サ:ナニ?・・・・・まぁ、いいだろう。
ナ:喰らいなッッ! 『炸裂鉄鋼弾』!!
バウウゥ・・・ン!
(しかし、これを見ていた当のJokaは?)
J:(はぁ〜あ、ナにやってんだか・・・・そんなんじゃあ、だぁめダメ
よぅし・・・・) む〜〜・・・・・・ん。
(なにやら念をかけ始めたようですよ?すると・・・・?)
サ:ぅんゲえっ?!あ、頭が四つに割れやがったぞ?!こいつ!!
ス:ち、ちょっ・・・・女禍様??こいつはいくらなんでもやりすぎなんぢゃ・・・?
(Joka=女禍 で、ある事はこいつは知っているので念のため・・・・(もちろんその逆も・・・(^^;;))
J:こぉんなんで、てこずってるようじゃあ、だぁ〜めだぁ〜めよ。
ま、黙って見ていましょ。
(通常弾より、やや威力の大きい『炸裂・・・』を放つも、あまり効果はないようです。(まぁ、そりゃあね・・・・(^^;;)
そこで、ナオミ、奥の手、ともいうべき『魔道弾』を急ぎ装填、発射します。)
ナ:(カシャァン!)くらえっ! 『爆雷弾』!
ドオォォ・・・・ン!!
(しかし・・・)
ナ:(え・・・っ?!)か、躱され・・・? う、うわっ?!(バシッ!)
カラカラ・・・・
サ:バ、バカヤロウ!大事な得物を・・・!
(渾身の『爆雷弾』を放つも、すんでのところで躱され、しかも得物である銃も、
蛟に叩き落とされてしまい、一気に窮地に立たされるナオミ。
しかし、この時、どこからともなく一つの声が・・・・)
左手を、翳し(かざし)なさい・・・・。
ナ:んな・・・・っ、だ、誰なんだ?!
(すると、林の中から、その声の人物が・・・・それは・・・?)
シ:私です、シホです。
あなたの左手をあの蛟に向かって翳すのです、早く!
ナ:わ、分かった・・・。(ス・・・・ッ)
シ:そして、意識を左手に集中させるのです。
ナ:・・・・・・・。
(ナオミ、シホにいわれるがまま、左手に気を・・・・意識を集中させていきます。
すると・・・・?)
バキィィン! カシャッ・・・・カシュカシュ・・・・カシャッ!
ス:ああっ!ナオちゃんの腕が・・・・変形した?!
シ:今です・・・・放てッッ!!
ナ:はあぁっ!
バシュウゥゥ・・・・ン
ドズゥッ!
ギャアアァァ・・・
サ:ナ・・・・ナニ・・・?
し、消滅しちまった・・・・・ってのか?
シ:そう・・・今のが、通称『アポカリュプス』といわれる、その武器固有の、唯一無二の攻撃です。
ナ:あ・・・・うわ、ぞ、ゾッとしねぇな・・・・こいつは。
シ:そうです、極めて扱いが困難ですが、あなたならそれが、可能と思いまして・・・。
(それと、女禍様、ありがとうございます。)
それではこれにて失礼を・・・・。(スゥ・・・・・ッ)
ナ:はぁ・・・・こりゃ慣れるまでが大変そうだな。
サ:そのようだな。
J:(ふぅっ、これでようやく第一段階の終了・・・・ってとこだね。)
ス:さあってっと、陽も落ちてきたことだし、そろそろ帰るべえかね?
J:・・・・ってゆーかですね、晩御飯のおかず、どうすんですかぁ?
ス:ま、そゆことはだね、コみゅ・乃亜ちんコンビにまぁかしてるのだよ。
さぁ〜〜て、ナニが採れてんのかねぇぇ。(じゅるぅり)
(一同ロッヂにて・・・・)
サ:は・・・・こ、こりゃすげーな、これ・・・・二人で採ったのか?
コ:そうみゅ! 大漁さんみゅ〜〜!♡
ナ:やるな?嬢ちゃんたち。
乃:・・・・・・・(ポッ)あ、ありがとみぅ・・・・・・・・・・。
J:で、どうすんです?
ス:まぁ、川魚は“塩焼き”だねぇ、栗は栗ご飯に。
後、きのこ類は味噌汁に入れといても、問題はないだろ・・・・。
そ・れ・と、マツタケは炭で炙って・・・・・と。(にんまり)
あ、それと、カキは、食後の でざぁと だね。
サ:おーい、臾魅、よだれよだれ。
臾:え゛?!あ・・・・で、でもなぁ、想像するだけで、出てまうねんな・・・。(じゅるる)
お:(うふふ)まあっ、食いしん坊さんね?