<伍>

 

(そして、夜が明け・・・・)

 

 

ナ:ふぁ〜〜ぁあ! おは・・・・あ?なんだ?あんた達、その顔。

 

ス:い、いゃ〜〜〜あ、はは・・・まぁ、その〜〜イロイロ・・・とね?

 

臾:(むにゅ・・・)おはよーさ・・・あら?皆はん、もう朝練終わったんでっか?

コ:ふみゅう・・・・(くしくし) おはよーございまーみゅ・・・(うとうと)

  あ・・・・れ?皆さん、傷だらけなのに、どしてJokaさんと、シホさんついてないのみゅ?

 

J:へっ?!あ・・・っ、あの〜〜

マ:それはだね、この人達みたいに、特訓せずに、早く床に就いたからなのだよ?

コ:ふぅ〜〜ん。

 

ナ:は?ナニ??  ・・・・っつーことはだな、あんたら、あたしらが寝ている時に、特訓してやがったってーのか?

臾:そーらひきょ〜〜やん!うちら折角、あんたらに追いつこう思うとったのに。

 

サ:オメ〜が、オレに追いつこうなんざ、50年は早いんだよ!

臾:なんやんそれ・・・えっらいビミョ〜な数値でんなァ。

 

お:うふふ、それにしても、皆さん考えている事、一緒だったんですのね。

 

ス:ほんじゃさ、今日は各自やりたいもの同士で、くっつくってのはどお?

 

婀:それは良い考えですな、姐上、いかがでしょう、妾と・・・・

お:えっ?!・・・・ええ、わたくしなら構いませんが。

 

サ:おい、臾魅、今日はこのオレが徹底的にしごいてやっからな、カクゴしとけよ。

臾:で・・・ええっ?!ドンがでっか?ま・・・まあかましまへんが。

 

ナ:じゃ、あたしは・・・・

マ:お前は私が見てやろう。 それに、この子達の面倒も、見なくてはならんからな。

 

J:それじゃ、自然と・・・・

ス:残りもんの、このコンビでっか。

 

 

(さて、今日も、それぞれ組が決まりましたようで。

まず一組目は、以前にも私的にも闘った事もあるこの二人・・・・)

 

 

婀:さてと・・・行きますぞ、姐上。

お:ふふ、実に久しぶり、『武力』以来ね、婀陀那ちゃんと拳を交えるなんて・・・。

 

 

婀:参る!はああぁぁっ!!        とぁっ!てぇやっ!ええぇいやぁぁ!!

 

お:(左上段突きからの右ハイ、動きに全くムダがないわね・・・)

 

婀:せいっ!とぅっ!ほぅりゃああっ!!

お:(ここから反転しての下段足払い、そしてヒジ・・・・)

  えっ?!フ、フェイント?? ひ、左斜め下からの掌底!!?       く・・・・ッ!!

 

婀:(ク・・・ッ!紙一重にてかわされたか!!)ならば!    そこぉぉっ!

お:う・・・っ!(つ、続けざまに右中段の突き!)    か、かわせない!!    ならばッ!!(パシッ!)

 

婀:(し、しまった!これは姐上お得意の、中段当て身打ち『旋龍』・・・!

  そ、そしてここから打ち上げの掌底『翔破』に、三連式の掌打『三連誅』!!)

  ぐ、ぐおぉぉっ!!

 

 

お:ああっ!だ、大丈夫?!婀陀那ちゃん!

婀:(な、何も変わっておらんではないか・・・数年前に、『武力』、同じ技の前に、またも地べたに這い蹲(つくば)ろうとは・・・!)

  だ、大丈夫でございますよ・・・さ!もう一番!!

 

 

(二人とも、上級者なので、見ていて安心、その組み手は、まるで演舞を思わせるよう・・・・であります。

さて、続いて二組目は?)

 

サ:おい、さっさと始めるぞ、構えろ。

臾:ヘいへい・・・・(せっかちやんなァ・・・)

 

サ:いくぞ!! せりゃ!そりゃそりゃそりゃ!!

臾:(う、うわッ!いきなしメッタ打ちかいな!? は、は〜〜ン、うちに気の集中させへんつもりやんなぁ?)

  そうは行くかい!        『火輪転掌』!

 

サ:う、うおっ?!

臾:(おっしゃ!ほいでこれでドンの動き封じたる!!)      喰らえや〜〜!         『氷結凍波』!

 

サ:う・・・ッ!く!(し、しまった!!)

臾:もろたでぇ〜〜? ドン!カクゴしいや〜!!

 

サ:うっ!!     出ろ!『魔忌悧』

斬ッ!!

 

臾:へ?ひ、ひょえ!?      だぁぁ〜〜ッ!あ、あっぶな・・・

  ち、ちょい!そらヒッキョ〜やんでぇ?! 『魔忌悧』だすやんてぇ!!

  あぁ・・・・う、うちのトレード・マークの前髪があぁぁ・・・・(トホホ・・・)

 

サ:わ、悪かったよ、ついだよつい!

  (はぁぁ・・・とうとう俺もヤキが回ってきたか?)

 

臾:こんの前髪・・・・ベンショーしてもらうかんな!(プリプリ)

サ:ムチャ言うな!(はぁぁ〜〜あ、ヤレヤレ・・・だぜ)

 

 

(どうやら、臾魅ちゃん、一本取れたか?と思ったのも束の間、上役のサヤに、逆にキツーイのもらったようで。(^^;;)

ま、それは仕方ありませんよね・・・?

 

さて、まだまだ続いて三組目、こちらは・・・・?)

 

 

マ:さてと、お前にはこれから、そいつのコントロール方を、体で覚えてもらうぞ。(ゴソゴソ)

 

  そら!

 

 

ナ:ん?なんだ??この球体・・・・

ジッ・・・・

 

ナ:う、うおっ??!・・・っ・・って、こ、こいつ・・・・(レーザー??)

 

マ:ああ、そいつは、半径1m以内に入ると、自動的に攻撃するから、気をつけたほうがいいぞ?

 

ナ:・・・んな・・・(プルプル)   んのヤロウ!そんなブッソーなもんを・・・・

ジッ・・・・

 

ナ:・・・・なんて言ってる場合じゃないな。 こんなガラクタ、とっとと片付けてやるぜ!!

 

マ:ああ、それと、もう一つ言い忘れたが、そいつは『防御壁』を実装しているからな?

  あまりナメて、かからん方がいいぞ。

 

ナ:はぁっ!?なんだ?そりゃ、聞いてねぇぞぅ?!!(くっそ・・・参ったな)

  おいっ、その防御壁、無効化する手はないのか?

 

マ:ま、ひたすら攻撃していく事だな、そのうちどうにかなるさ・・・・。

コ:ねぇねぇ、シホさん、ナオミさん大丈夫みゅ?

 

マ:うん?まぁ・・・・どうにかしないと、どうにもならないね。(なでなで)

コ:ふみゅぅぅ・・・・

 

乃:・・・・・どうにかならないという事は・・・死?みぅ・・・・。

マ:さぁ・・・・どうかねぇ。

 

ナ:お・・・・おィ・・・・お前ら・・・人事(ひとごと)のよ〜〜に・・・

 

乃:・・・だって、人事(ひとごと)みぅ・・・・・。

 

ナ:あぁ?!!

ジッ・・・・・!

 

ナ:あつツ!!  し、しまった!(じ、銃を!!)

 

マ:よし!今だ!!パワーセーブ!!

ナ:エ?!は・・・・っ!そ、そうか!   (ぜ、全開から・・・・抑えて・・・・抑えて・・・・)

 

キュイィィ・・・ン    カシュイン カシュインー☆

 

コ:あっ!変形、あの時と違うみゅ!!

 

マ:よしっ!ぅてッ!

ナ:ぉりやァァァぁ!!

ドシュウゥゥ・・・・・ン!

 

ジ・・・・ジィ・・・・

パリ パリ・・・

 

コ:やたーッ!命中みゅ!!

乃:・・・・・すごいですみぅ・・・・・・。(ぱちぱち)

 

マ:ヤレヤレ、世話のかかるヤツだ。

 

ナ:・・・・・なぁ、まだあるんだろ?出してくれよ。 早く、カンを掴んどきたいんでな・・・・。

 

マ:フッフッフッ、その意気だ・・・・。

 

 

(どうやら、ナオミは、コツを掴みつつあるようです。

 

そして・・・・最終組、一見して一番に出来なさそうなのが、実は一番に壮絶だったのです。

なぜなら、彼らこそ・・・・)

 

 

ス:さてと・・・・女禍様、あなたとは一度、手合わせをしたいものと、かねがね願っていたのですが・・・・。

J:それが、こんなにも早く・・・・なんて、思ってもみなかった? じゃ、始めよっか?

 

ス:ふふ、お手柔らかに・・・

ビュウゥ・・・ン ビュゥゥ・・・・ン

 

J:(本物の『貮蓮』。 それに、この流れるような動き・・・・全くといっていいほど、スキが見られない。)

  本気・・・・だね。

 

ス:ほんの小手調べですよ。  ではッ! つぁぁああ!   天籟示現奥義!      『霞桜』!

 

J:(幻影を使い、相手の目を眩(くら)ませ、スキができたところで必殺の一撃を叩き込む・・・・)

  まさに 技 よね・・・・そこだっ!!     (あ・・・・っ!)げ、幻影!

 

ス:もらったぁー!          な・・・?!げ、げんえ・・・・(こ、この方も・・・!)

 

J:ごぉめんなさぁーい!          禍剣 “斬”之“滅” 『ワンヨウコク』!

ス:く・・・・!!

チュイィ・・・・ン!ー☆

 

J:っへぇ〜〜やーるぅ。(上手く上体だけで・・・斬れたのは眼鏡だけ・・・だ、なんて。)

 

ス:フぅ〜〜剣呑剣呑。 とっさに、逃げなければ、剣のサビ・・・・でしたね。

J:フフフ・・・・。

 

ス:・・・・なら、これはどうだっ!           天籟示現奥義!   『亜斬身』!

J:甘いッ!!                               禍剣 “覇”之“絶”  『マメツ』!

  え・・・・んな・・・・フ、フェイント!!?

 

 

ス:(かかった!!)                          天籟示現極奥義! 『音省き/殺蟆(あやめ)』!!

J:(し、しまっ・・・!!)                  禍剣 “極”之“裂”  『ミヅチ』!!

 

ス:ぐぅおぉぉっ!

 

 

J:・・・ッちゃあ〜〜・・・・ごめんなさい!つい体が、勝手に反応しちゃって・・・・立てる?

ス:い・・・いや、さすがですよ。ワシの奥義でも全く歯が立たないなんて・・・(よっこいしょ)

 

J:はぁぁ〜〜これ、レプリカだから、まだよかったんだよ・・・・これがホンモンだったら・・・・

 

ス:流石に、生きてはおれんでしような。

J:あ〜〜あ、はーんせい。 ま、今日のところは私がご飯作るよ・・・。

 

ス:それは助かるね、名店『遼來軒』の、女厨師さんの・・・を食べられるなんて。

J:んもう!冷やかさないで下さいよっ!驍さんっ!(プリプリ)

 

ス:へへっわりぃっす。

 

 

 

 

 

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