<陸>

 

(そして、その晩)

 

 

お:は・・・・今日はなんか、やけに中華が多いですわね。

婀:何しろ、今日はJoka殿が、腕を振るっているようですからな?

 

お:あっ、それで・・・

 

サ:そんじゃあ、スーさんはどうしたんだ?

ナ:今日は休み・・・・だとさ。

 

コ:あたち達は、油揚げさえあれば、幸せみゅ〜〜

乃:・・・・・・おいちいみぅ・・・・・・。(はぐはぐ)

 

 

J:へっへへ〜〜ン、はーい、お待ちー!

  今日のメインは、『酢豚』ですにゃ?!疲れてる時、“酢”を摂ると、いいそうですにゃ〜〜?

 

 

マ:う・・・・・ん?!!(気の・・・せいか・・・?)

 

J:どったの〜?シホさーん。

マ:ああ、いや・・・・なんでもない。   ふふ、美味しいもんだね。

 

J:ハイはーい!お代わりなら、いくらでもありますですよー!?

 

 

(どうやら、その日の夕食も無事終わり、またも、それぞれのパートナーを見つけ、特訓に励む連中・・・。

 

しかし、そこへ・・・・)

ジッ・・・・・                    ジィッ・・・・・・・

ジ・ジ・ジジ・・・・・・

ヴァアァ・・・・ン!

 

ナ:うっ!な・・・・・なッ!!お、お前は・・・『ルキフグス』!!

 

ル:クククク・・・・今回は、この前の借りを返しに来たぞ・・・皆殺しにしてくれるわ!!

 

お:何をよ迷いごとを!!逆に封じて差し上げますわッ!!

ナ:おい・・・止めろ、ヤツはここ数日で、完全にパワー・アップしてやがる・・・。

 

お:で、ですが・・・・

ナ:いいか、よく聞いてくれ、あたしは、こいつをここで食い止めるから、

あんたは他の連中に伝えるんだ、こいつの襲来を!!

 

 

ル:フフ・・・・クククク・・・・さぁて、そいつはどうかな。

ナ:ナニ??

 

ル:私が、今日ここに来るのに、手ぶらで来るとでも、思っていたのかね。

  今日はなぁ・・・・素敵なプレゼントと共に、来てやったのだよ・・・!!

 

ナ:な、何をしやがった!!

 

ル:フ・・・・それはそれは、可愛い“ディアブロ”を二頭ばかしねぇぇ!

 

ナ:おっ・・・・おのれぇ〜〜、卑下た真似を・・・・。

  おいっ!分かっただろう!!あんた・・・皆に早くこの事を、伝えるんだっ!!

 

お:いえ・・・・そんなことは出来ませんッ!

  仮にわたくしが、ここを離れるとしても、あなたの苦戦は必定、下手をすると命すら落としかねません。

  ですから、わたくしの出来うる限りで、サポートして差し上げます。

 

  それに・・・・あの方達なら大丈夫・・・きっと・・・・きっと、敵を倒して、こちらに向かってくれますわ。

 

ナ:あんた・・・・優しいんだな・・・・なんとなくだが、タケ坊が気に入ったのが分かるよ・・・・。

 

お:えっ?!今・・・・なんて??

ナ:気をつけろ!来るぞ!!

 

 

ル:フン・・・・・遅い。

 

お:う・・・っ!!(な・・・)こ、この前より・・・・迅(はや)いッ!!

  く・・・・っ!!(バッバッ・・・・・バッ!!)

バシー・・・・ン                       バシィーー・・・ン

 

ナ:す、すまない。    この・・・これでも喰らえっ!(バ・・・ッ!)

ドウーン・・・        ・・ドウーン!

 

(おひぃさん、とっさに印を結んで、ルキフグスからの攻勢を防ぎ、

ナオミも、後ろに飛び退きザマに、二発放ちます。)

 

ル:(フン・・・)逃げるのだけは、上手くなったようだな・・・・。

 

ナ:ヘ・・・ッ、まーるで効き目がないってーのも考えもんだな。

  (・・・・よし)なァ、よく聞いてくれ、今からあたしは、 アレ をぶっ放す。

  恐らく、ヤツにも効くはずだ・・・・そのスキに、あんたもありったけの術を、

ヤツに叩き込んでくれ、いいな・・・・?

 

お:・・・・・分かりました、やってみましょう。

 

 

ル:どぉ〜〜したんだい?お嬢さんたち、二人揃って、死ぬ相談かね?私も混ぜてくれないかね?

 

ナ:っルせぇ〜〜よっ!大きなお世話だ。 てめ〜〜も、念仏唱える準備でもしとくんだなッ!!

 

ル:フ・・・小蟲が、黙っておればいい気になりおって・・・この実力の差が、まだ分からんかッ?!

 

ナ:(・・・・かかりやがった・・・・!)(ニィ・・・ッ)

キュウイィィィ・・・・ン

バキ・・・・ン              カシャ     カシュッ!

 

ル:な・・・・・にっ?!その左腕・・・・そ、  そ れ は  ・・・・まさか・・・・っ??

 

ナ:お察しの通りだよ・・・・これを喰らって、昇天しな、ベイビー

ド・ヒュ・・     ・・・・         ・・・ン

 

ル:ま、魔銃・・・・ストラディ・バリュ・・・・・・ぅぎゃぁぁあああ!

 

ナ:へへ、い、意外とあっけなかった・・・・な。(ペタ・・・)

  そ、それにしても、相変わらず凄まじい威力だぜ・・・・。 おい、どうしたんだい、深刻な顔して、片付いたよ。

 

お:・・・・。(おかしい・・・こうもあっさり?それに、あの者の邪気が、まだこの周辺に・・・)

 

  はっッ!!危ない!ナオミさん!!  あ、あなたの影か・・・二つ!!?

 

ナ:ナニっ?!

ド・ズ・・・

 

ナ:うっ!グ・・・ッ!(ドサ・・・)

お:い、いやぁぁぁ!!ナ、ナオミさんっ!!

 

ル:くぉの・・・ゴミの分際で、危ないオモチャを、使いやがるとは・・・

  まぁ、いい、とりあえずは・・・・一匹・・・・。(ニィィ)

 

お:お、おのれ!!

オン・ダキニ・アビラウンケン・ソワカ

“我、汝を収束せり”

『六魂封滅陣』!

 

 

お:えっ?!そ、そんな・・・・き、効かない??どうして・・・。

 

ル:ふふ、何をそんな、不思議そうな顔をしている。

  よもや、こんなちゃちなもので、私を“封滅”する・・・・だと?片腹痛いわ!!

 

(ナオミ、渾身の一撃の『アポカリュプス』を放つも、それは彼の者の“影”であり、

辛くも、難を逃れたルキフグスによって、反撃に遭い、手傷を負わされてしまいます。

 

そして、おひぃさんも、お得意の『封印術』を紐解くも、依然として効果は見られず。

かえって窮地に立たされてしまったのです・・・・。

 

一方、そのころ、他の連中は・・・・というと)

 

 

臾:なんやン!こいつ、うちの技・・・効かへんやン!

マ:(意外と来るのが早かったな・・・・早々に片付けて、他の者達の援護にら回らないと・・・・)

  それに、こいつの今の状態では、ベストは望めない事だしな。

 

臾:悪かったな!期待でけへんで・・・(ムスッ)

 

マ:どっちにしろ、私が、一瞬のうちに片してやる。

爆流よ、嵐となりて、彼の者を滅せよ

『グレネード・スパイラル』!

 

コ:みゃ・・・すんごい!ホントに、一瞬のうちに、消し炭になっちゃったみゅ!!

乃:・・・・・・・クリチュピーみぅ・・・・・・・。

 

マ:ウン?!あの光弾は・・・・まさか!? ・・・・あの方角か!急ぐぞ!!

 

(なんと、シホと、臾魅の前に現れたディアブロ。

しかし、ルキフグスよりはレベル的にも劣るこの者達にも、臾魅にとっては強敵のようです。

 

しかしシホは、臾魅の修練の成果を見てやれるほど、余裕はないようです。

そこで、自分が出て一瞬のうちに片をつけたようですが、

少し離れた箇所より、地上から上るように出た光弾に、

ナオミが『アポカリュプス』を発動したものと、直感的に感じたようです。

 

そして、一抹の不安を胸に、現場に急行する模様です。

 

その一方では・・・・)

 

サ:・・・・んのやろぅ・・・。 こいつら、オレらの足止め役か・・・!!

ス:どうする?協力して・・・・

 

サ:ああ、そっちの方が手っ取り早い・・・いくぞ!!            『鵺抓み』!

ス:                                                    天籟示現奥技『津覇徽』!!

 

サ:おい!

ス:うむ。

 

 

 

 

 

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