<参>

 

(そして、ここでシホ入室)

 

 

マ:フ・・・丁度よかったようだな。

 

お:よ、よくありませんっ! それに・・・サヤさん?!あなたここで抜刀だ・・・なんて・・・

 

 

(しかしシホ、ここでおひぃさんの言葉に耳を傾けるではなく・・・)

 

 

マ:で・・・どうだね?久しぶりのここは。

 

帽:まぁまぁ・・・・ってとこ・・・・かね、『セイバー』。

ス・・・・チャ

(と、そういいながら、ここで、かけていたグラサンをとる)

 

 

婀:な・・・に?

 

コ:あ・・・れ? に、日本語喋ってるみゅ!?

 

サ:あったりまえだ、今から7年前まで、こっちで“仕手”をやっていたんだからな。

 

お:え・・・ッ?!な、なんですって?

婀:やはり・・・シホ殿を『セイバー』と呼ぶ辺り・・・そうではないか、とは思っていたのだが・・・。

 

 

マ:ところで・・・手合わせをしてみて、どうだったね?『スレイヤー』

 

ナ:なっ!なんだって!!?

臾:こん人が・・・あの??!

 

 

帽:正直・・・泣きたくなったね!どうして、あんた程の者が、OBの私に急に連絡をとったか、分かったような気がするよ。

  かつては、『一騎当千』の強者ぞろいと、謳われた私らが・・・こんなにも弱体化してたなんてな!!

 

サ:そいつを言うなよ、バーディ。

 

ス:バーディ?

 

サ:そ・・・あいつの本名は、  レイテル=バルディア  通称バーディ。

  かつての、シホの『セイバー』、オレの『ブレイダー』そして・・・『ストライカー』と並び賞された、“死天王”のうちの一人・・・

  『スレイヤー』があいつさ・・・。

 

 

ナ:(あれ??バルディア・・・?レイテル?? たしか・・・どっかで・・・)

 

 

バ:もう・・・10年近くも前の事さ・・・・今は違う。

サ:何が違う。 今でも、向こうさんに行って“仕手”をやってんだろ?しかも・・・『元締め』として。

 

バ:やめたよ。

サ:な??!なんだと??!!

 

バ:だ・か・ら・・・やめたんだよ、向こうの『元締め』としてはね。

 

臾:んな・・・

ナ:そ、それじゃあ・・・。

 

バ:ご明察通り、シホのやつに拝み倒されて、あんたらの“教官”として、こっちにやってきたんだよ。

  今日のは、ほんの挨拶代わりだから、そう思ってくれていいよ。

  それに、本業のほうも、こっちに配置換えさせてもらったからね。

 

ナ:(配置・・・換え??) あぁ・・・!!も、もしかして・・・れ、レイテル捜査官・・・?!

 

バ:や〜〜ッと気が付いたか、バカ! よりによって、私に銃なんか向けやがったから・・・だ〜から、ちょいとシメてやったのさ。

 

ナ:はは・・・ヤレヤレ、じゃあ、あたしは殴られ損・・・てなわけか・・・。

ス:どゆこと?ナオちゃん。

 

ナ:うん?あぁ・・・どっかで見た顔に、名前・・・・と、思ってたら、あの人の表の職は、あたしと同じ、FBIの捜査官だった・・・って事さ。

 

サ:それも、ナオのヤツは、ヒラだが、こいつは特務の刑事・・・だもんなぁ?

 

臾:へ?で、でも・・・そやったら、アミさん、向こうにおったとき、一緒でなかったんか?

 

ナ:そりゃあ・・・配置された部署も違えば、チームも別だったしねぇ・・・。

  そう滅多と顔を合わす機会なんてなかったんだよ。

 

 

サ:・・・に、しても相変わらずの切れ、だったな。  おまえの『蛇咬』(じゃこう)

臾:『蛇咬』?? なんでっか?それ・・・

 

サ:こいつ自身の武術の事さ。 中国拳法の『臂掛拳』と、インドの『カラリ』をミックスさせた、こいつ独特・・・のな。

 

婀:ほほぅ、つまりは、鞭のようなしなやかさと、確実に相手の死点を突く攻撃を持ち合わせている・・・と、こういうことですな?

 

バ:へぇ〜〜、あんた、ズイ分と詳しいんだね。

 

婀:まぁ・・・妾も少々武道をかじっておりますからな。

 

臾:いゃあ〜、こん人のその言葉に騙されちゃあ、あきまへんで〜? なんちゅうても、ここのNo,1、No,2を争う強さやさかいになぁ。

 

婀:フフ・・・・これ!臾魅殿、気恥ずかしい事をいうてくれるな。

 

バ:ふぅ〜ン・・・じゃあさ、ちょいと私と、手合わせしてもらえないだろうか?

 

婀:それは一向に構わぬが・・・今は勤務時間中じゃからな。 ここが済んでからなら、差し支えはありませぬが?

 

バ:OK! じゃ・・・それまで、久しぶりのここを満喫させてもらうよ。  じゃあな。

 

 

 

(そして・・・勤務時間の終了・・・)

 

 

婀:待たせましたの。  それでは、妾のところの道場に向かうといたしましょう、ついてきなされ。

バ:それはどうも。 ところで・・・この人らは何?

 

お:あら、わたくしは、この人の親友でございますので、行くところには必ずついてまわりますのよ?

 

バ:ふぅ〜〜ん。 じゃあ、あんたたちは?

 

ス:ワシ、ただの見学隊。

J:あたし、冷やかし隊〜。

 

サ:おまえらいいから帰れ・・・。

 

コ:あたしはひじょ〜〜に興味あるみゅ!

乃:・・・・みぅ・・・・。

 

ナ:あたしは・・・捜査官の腕前見たことないからなぁ。 ぜひとも、この目で見たいんだ。

 

臾:うちも・・・うちの母ちゃんと、一緒に“死天王”と呼ばれとった人の実力、見てみたいもんやから・・・な?

 

 

バ:(な、ナニ?じゃあ・・・こいつが、霞織の・・・?)

  そうか・・・それじゃあ、無様な格好は見せられない・・・ってわけだ。

 

サ:・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

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