<よん>
(さて、そんなこんながあっても、今日は『クリスマス』当日、みんなイヤな事を忘れてはじけまくりましょう!)
シ:はい、どうもー、今回の司会もですね、昨日に引き続き私こと『シィ』がやらさせていただきマース。 えー、さて、今回のトップバッターは、
今話題必聴のこのユニットからです、どうぞー。
【KAKYOU】
〔真・三国無双;OPENING THEME〕
〔真・三国無双;DYNASTY WARRIORS〕
(これをステージ隅で聞いていた婀陀那嘆息一つ)
婀:ほ・・・、噂には聞いていたが、よもやこれほどとは。 お:す・・・すごい、え・・・っ?! あ、あれは・・・Jokaちゃん??
サ:へぇ〜〜、この曲に併せて『剣舞』とは、やるじゃねぇか、それじゃちょっくら、このオレも。(サヤ、そういいつつ、ステージ上に舞う様に颯爽と登場)
お:あっ! サヤさん、お待ちなさい! 婀:姐上、よいではないですか。
お:で、ですが・・・。 婀:それより、御覧なされ、あの二人の生き生きとした表情を。
J:オッ?! サヤちゃん サ:へへ、通常『剣舞』たぁ二人でするもんだぜ? こいつは一つオレもお相手させてもらうよ。
J:へへっ、そゆ事なら大歓迎なのだッ!
(音楽もさることながら、二人の剣戟は交わるほどに観客を魅了していくのであります)
お:はぁ〜〜、さすがは、お二人とも腕の立つ方でいらっしゃるから。 婀:危なかしい所か、見ているこちらでさえ、うっとりとさせてしまうとは。
シ:ほぇ〜〜、すばらしい! 実に見事でしたね、お二人ともこの日のためにさぞかし練習詰まれたんでしょう?
サ:え? 練習・・・って、ぶっつけ本番でやってみたんだが。 シ:れ、練習もなしですか?? そりゃまたすごいですね・・・。
J:う〜〜ん、実はあたしもこんなに上手くいくとは思っても見なかったのにゃ。 スゴいっすよねー、サヤちゃんは。
サ:よ・・・、よせよぅ、照れるじゃねーか。
シ:あ・・・・はは、それでは、続いてはJokaさんの『胡弓』だそうです、どうぞ・・・
(するとjoka、今まで来ていた鎧等を取り、一転して、昔の中国の宮廷で文官たちが着ていた(ような)服に早替りをする)
【JokaとKAKYOU】
〔Heaven in a Wildflower〕
〔シルクロード(胡弓ver)〕
〔燕になりたい(歌詞付きver)〕
婀:は・・・、あの者、『剣舞』ばかりではなく、こちらの方も、また見事な・・・。(それにしても、最後の曲以前どこぞで???)
お:それと、あのシンセ軍団、今回は趣向を変えて・・・、でもJokaちゃんのあの服、よく似合っていますわね。
婀:え? あ・・・、そう云われてみれば確かに。(そういえば、この服も・・・?)
お:あの・・・、サヤさん、次あなたの番ですよ? 早く準備しないと・・・。 サ:あ、いやその、オレ病弱で・・・。
お:はぁ? 何を言っているのです、ほら、早く。
婀:プククク、姐上、そうではのうて、以外にもJoka殿が善戦しておられるので、窮地に立たされておるのじゃよ、サヤ殿は。
お:んな・・・、そうなの? サヤさん。
サ:え゛? ヘヘへ、半分当たり、でもよう、アイツこんなに上手いもんだなんて・・・それ思ったら急に胃が痛くなっちまって・・・。
お:仕方ありませんわね、では今回に限り、わたくしから先に行かせてもらいます。
婀:え゛?! そ、それをされると、後々の妾達が困ります、どうか一つ考え直してはもらえませぬか?
お:でしたら、この方の症状早く何とかなさってくださいな? 婀:ぐ・・・ぐむぅ、のぅ、サヤ殿『正露丸』でも飲むかの?
サ:い、いや・・・、その食中りじゃないんだから、無駄だと思うぜ? 第一これって神経性のものだからよ・・・。
婀:う゛・・・むぅ、仕方ないのう。 では姐上。 お:そうこなくっちゃ。
(と、そんなところへ、Jokaが帰ってまいりまして)
J:えっへへー、どもお粗末でしたー。 サ:おいよぅ・・・、おめ、ありゃあ反則だで。
J:はぃ? なにがですかにゃ??
サ:“なにがですか?” じゃねーよ、あんな裏技隠しといて・・・。後やるもんの身にもなって見ろっつーの。
J:は・・・はぁ、でもこの胡弓だけは、あちしの唯一の取り柄でやんすからねぇ。(しょんぼり)
サ:そんなしょぼくれた顔すんじゃねーよッ! 元はといやぁ、何の準備もしてなかったオレにも責があるんだしなぁ。 これじゃあんた達に会わす顔がねェぜ。
お:まっ、サヤさんたら。 では、わたくしはお先に。
J:あれれれ? おひぃさん、サヤちゃんより先に(ステージに)立っちまいましたけど・・・・、いいんですか?
婀:仕方がなかろう、Joka殿の次に立つべき者が、これじゃからのぅ。 サ:面目ね・・・。
シ:はい、続きましては・・・・、 え? 何ですか? 済みません、少々お待ちください。
皆さん、大変申し訳ございません、急遽プログラム変更いたしまして、今より、柾木様が壇上に立たれるそうです。 盛大な拍手でお迎え下さいませ!
お:どうも、ただ今ご紹介に預かりました、柾木でございます。 どうやら、次にここに立たれる方が、体調お悪くしましたので、
急遽わたくしが代わりを勤めさせて頂く事になりました。 つきましては、どうか皆様のお耳汚しにならぬように、頑張らさせて頂きます。
(しかし、このあと会場内は水を打った様に しん としてしまうのである。 それは場内だけではなく、傍らで聞いていた婀陀那達もそうである様に、
では、会場内を静まらせた彼女の歌とはいかなるものだったのであろうか? それは・・・)
【柾木阿恵華(おひぃさん)】
〔もみの木〕
〔山で告げよ〕
〔リトル・ドラマー・ボーイ〕
〔ホールを柊で飾って〕
婀:はあっ・・・あ。(こっ、これは・・・『キャロル』?) まさか・・・・、姐上はこれを狙って?? ふふ、これだから姐上には敵わぬのじゃ。
常に妾の一歩先をいかれる。
(そう、その歌こそ、彼女が昨日『シャングリ・ラ』で聞きつけたものであったのです。 昨日、自分達が披露したものより華やかさはないものの、
確実に『クリスマス』らしい歌がそこにはあったのです。 それゆえに、皆静まらずにはおれなかったのです・・・・・。)
サ:オィオィ、カンベンしてくれよ・・・、ただでさえ上手いのに、あんなことまでされちゃ・・・。 オレ、進退間違えちまったな。
J:でも、いいもんですにゃ。 やっと、らしい曲が聴けて。 サ:あ? おめ、悔しくないんか?
J:へぇ? どしてにゃそか??
サ:いや、そりゃ・・・つまりだな、Jokaのも中々だったけど、今ので全部“親”に持ってかれちまったみたいでさぁ。
J:そりゃ、比べる相手違いすぎますよぅ。 あたしのどう贔屓目に見たって、『クリスマス』には程遠いもん。 それだけあの人の凄いって事ですよ。
婀:ヤレやれ、やはり姐上に行かせたのは、妾の大誤算じゃったのぅ。 これでは二番煎じもいいところじゃぞ。
サ:あれ? じゃあんたも『キャロル』歌うつもりだったんかい? 婀:ああ、予定ではな。 仕方ない、こうなれば あれ を出すしかないのう。
J:まだ奥の手あるんすか? 婀:うむ、姐上に対抗すべくモノをな。
サ:えっ、それって何なんだい? 婀:ふふ、それは蓋を開けてのお楽しみじゃ。
(そして、程なく歌い終わったおひぃさんが戻りまして)
お:ふぅ・・・、どうも、って、あら? どうなさったんですか? 皆さん サ:どーも、こーも、ありゃしねーよ、あんたに全面降伏だよ。
婀:いやはや、それは妾もですじゃ。 なぜに姐上がこうも早く出たがるかと思いきや、こういうネタであったのですな?
J:おっかげで、婀陀那さん二番煎じみたいだったしぃ〜〜。 婀:こ、これ! joka殿! 滅多な事を言うでない!
お:えっ?! じ、じゃあ婀陀那さんも・・・、ひょっとして これ を?? それはとんだいらざるマネを・・・・。
婀:あ? え? い、いや、その・・・、出し物は個人の自由ですから。 それをどうこう言う権利は妾にはないですよ。
お:そう・・・・ありがと・・・。 でも、これを歌わずにはおれなかったの・・・昨日『シャングリ・ラ』で聞いて以来・・・
婀:は? 何か今申されましたか? 姐上・・・。 お:いえ・・・、何でもありません。