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(そして・・・その昇級試験の当日。

 

西の洞窟の入り口には、『五人の支柱』+長老ヱルム+タルタロス+アダナの計八名と、

そして、各々のパーティには5人ずつで、計40名の受験者が、勢揃いしています。)

 

見:は、はぁ〜〜・・・・こ、ここが・・・・

見:ギ、ギルドを創設したといわれている方の・・・・

見:な、なんでもよう、トラップや、放ってる化け物の数、尋常じゃあないってよ?!

見:わ、私達・・・・生きて帰れんの??

 

 

ヱ:はいはい、そこお喋りヤメにして。

  各班、それぞれはぐれないように、ついてきてくださいね?

 

  それでは、最初に、タルタロス様と、オルテガさん、レオナールさんと、私の班が入りますよ。

 

 

ア:あ〜〜あ、ンにしても、これじゃあまるで遠足気分だぁ〜〜ねぇ。

  んで?後発は、私とコーディ、ギャラハットにヴォグラフのやつか・・・。

 

コ:そういえば、アダナ。  あなた、以前ここを攻略した時・・・・ってどうだったの?

ア:あぁ?どうだった・・・・って、道は一本。

あん時の、私らのレベル以上の化け物に、トラップありまくりだったねぇ〜〜。(キシシシ・・・)

 

コ:え゛ッ・・・・え゛え゛え゛??そ、そんなにぃ?

ア:私らも、あん時から二度と、ここに足踏み入れてないからねぇ〜〜。

 

ギ:リーダー、そろそろオレらも。

コ:ええっ??も、もうそんな時間???(ど、どうしよ・・・)(おろおろ)

 

ア:おい、コーディ、お前も心配性だなぁ。 何、なるようになるって、さっ、いこ〜〜ぜぇ?

 

 

(以前、ここを攻略した事のある経験者、アダナの話を聞き、どことなく不安顔のコーディ。

しかし、そんな彼女を余所に、洞内に入っていくアダナ達。

 

そして、入ってまもなく?)

 

 

ア:ありゃ?こっから道が四つに分かれてんジャン。

ヴ:ふぅむ・・・一パーティにつき一つ・・・か。

コ:あ゛、あ゛ううう・・・。(ますますどーしよ・・・)

 

ギ:(チラ) どうやら、アダナの後をついていく・・・って言う、当ても外れたようですね。

コ:・・・・・・。(ホント、どうしよ・・・(―フ―;;)

 

 

ア:あ゛あ゛?おめーら、んな こすズルイ事、考えてやがったのか??

  ッたく、しょ〜〜のねぇやつらだなぁ。

 

  まあ、今回はあくまで“試験”なワケなんだし、私らの手におえないもんじゃあないかもよ?

 

コ:ほ、ホントにィィ?(ちょと涙目(^^;;)

 

ア:ま、こりゃあくまで、ゲスカンなんだけどねぇ・・・。

 

 

(そして、それぞれに分かれた道を、進んでいくことになったようです。)

<アダナの進んだルート>

ア:お〜〜い、あんましくっつくんじゃあないよ・・・歩きにくいだろ?

 

見:な・・・・なんも、出てこない・・・・よな?(はは・・・・)

見:あ、あたしら・・・見事に当たりクジ引いちゃってたり・・・して?(はは・・・)

見:そ、そりゃあり・・・かもな・・・(はは・・・)

 

ア:(あ〜〜あ、いいねぇ・・・・ジャリ共は・・・)

 

見:あっ、監督官、あれは・・・?

 

ア:は・・・・こいつは・・・・。

(見え透いたトラップだね、こいつは。 このギルドの紋章取りゃ、石像が動くんだろうし・・・

そうかといって、そのまんまじゃ話にもなんないだろうしさ・・・・)

 

 

(そう、そこには、首からギルドの紋章をかけた一つの石像があったのです。)

 

ア:(さぁて、どうすっかねぇ・・・奴さんの手におえる・・・・かなぁ?)

 

見:あの・・・監督官、何もないんでしたら、先に進みましょう。

 

ア:ああ・・・そうだね・・・・よ・・っ!と!!

チャリ・・・

 

見:(あれ?あの人、なに石像にかけられた紋章を・・・・)       う、うわっ!!?

 

ド・ガシャァァァン!

 

 

(なんと、アダナが、その石像の首にかけられていた紋章をはずすと、その石像にかけられていた呪縛が消え、

元の怪物・・・・大斧を武器とした、牛面人身の化け物

ミノタウロス

となりて、見習いの者達におそいかかったのです!!)

 

 

見:お、おい!!この石像動くぞ!!?

見:え??なんで??どうして???

見:ま、まさか・・・

 

ア:そーう、お察しの通り、私が、こいつを取り外したからさ。

  さぁ・・・・どうするね?そのミノタウロス、倒さなきゃ〜前へ進めないぜ?

 

見:(う・・・っ、くっ!!) よし!皆!!各々の連携をとるんだ!! この牛ヤローに一泡吹かせるぞ!!

見:おうっ!!

 

 

(そう・・・・これは“試験”何もない事の方が、不思議なのです。     ところで、他の者達は??)

<コーディの進んだルート>

見:は・・・・わっ!監督官! ゴルゴンです!!

 

コ:ええっ?!うっそぉ〜〜・・・。 (こ、この紋章取ったとたん??)

 でも・・・・まあ仕方ないか。 いい?皆、あれと目を合わせちゃ、絶対ダメよ??!

 

見:はいっ! そら!行くぞ!!

 

<ギャラハットの進んだルート>

見:か、監督官・・・・あれは!!?

 

ギ:ふぅん・・・・リザードマンか・・・・。  よし、各々、学院で学んだ成果、見せてみよ!

見:はいっ!

 

ギ:(しかし、この紋章がワナ・・・・だったとは)

  だが、これを取らずにおけば、引く事もままならず・・・・か。(考えたものだ・・・・)

 

<ヴォグラフの進んだルート>

ヴ:(これは、ヴァンシー・・・長引くと厄介なヤツか・・・・)

 

見:か、監督官・・・そ、その紋章が・・・・?

ヴ:ああ、まぁそう言う事だな、さて、どうする?諸君。

 

見:はいっ!期待に応えてみせますっ!

ヴ:ふふ、その意気だ。

 

 

(どうやら、他のメンバーも、同じようなワナに遭遇したようです。     さて、それからどうなったのでしょうか・・・・?

あれから数刻後・・・・)

 

 

ア:おっしゃー!抜けたぁー! ほいっ、ごくろーさん。

見:あ、ありがとうございます、監督官。

 

ア:いやー、それにしても、皆、見事なまでにボロボロだね〜〜?で、どうだった、感想は。

見:は、ハイ、いい勉強になりました。

 

ア:それでよし・・・・っと。 おっ、どうやらコーディ達も次々と、突破してきたみたいだな。

 

コ:ぷひゃあ〜〜、よ、ようやく抜けれた・・・

ギ:ふぅ〜〜ヤレヤレ、どうにかクリアできたな。

 

ヴ:おっ、お前達も今抜けたのか、どうだった、そっちは・・・

ギ:ふふ、中々のものだったよ。

 

 

ヱ:はい、皆さん、お疲れ。

 

ギ:あっ、長老、これはどうも・・・・

 

 

ア:よっ!ヱ〜ルム。

ヱ:アダナさん・・・・どうでした?久々のここ。

 

ア:いっやぁ〜、あんなに見え見えのワナは、久々だったねぇ。

  あのまま、この紋章取らずに、帰っちまおーか・・・・な〜んて思っちまったよ。

 

ヱ:でも、まぁ・・・・今回は“試験”と、言うことですし、そこのところは・・・・ね?

ア:ああ、まあ、そうだな?

 

:(え゛ッっ?!あれ・・・って、見え透いたワナ・・・だったの・・・?)(ガーン・・・(◎フ◎;;)

 

 

ア:さぁ〜〜次いってみよーかー

ギ:(長介かい、お前は・・・・(―フ―;;)

 

 

 

 

 

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