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(資料室にて。 エルム、タルタロスが一生懸命に、資料の整理に専念している中、アダナはなにやら、一冊の魔導書にかじりついているようですよ?)
ア:ふむ、ふむ、ふむ・・・。 な―るほど、ここがあーなって、こーなって・・・・・。
ヱ:あっ! ちょいと! あーた、そこで何サボってんのよッ!(全くもぅ・・・) ちょっと聞いてるの? アダナさ・・・・(ピキピキ・・・(▽M▽#)
ヒュ・・・・・・・・ピッシィ〜〜ン!!
ア:あ、イった・・・。 あにすんだよッ! 何もこんな狭いとこで封鞭振るわなくてもいいじゃんかよッ!
ヱ:XXXXXXXXX!! ア:あ? なに言ってんだか、さっぱりわかりゃしないよ。
(と、ここでエルム、アダナの両耳に、手をあてがい・・・)
ヱ:とーぜんですよねぇ〜、耳栓しといて、私の言ってる事、分かるわけな〜いじゃないの〜?!#
ア:あ・・・・あれ? いつの間に・・・(^フ^;;)> ヱ:(全く、こいつはッ!##) もう少しマジメにやって下さいよネッ!!
ア:ヘイヘ〜イ、わっかりました〜ッと。 あ〜あ、やれやれ、クソマジメにも困ったもんですだ〜ね〜・・・。
(しかし、アダナ、エルムに注意されたにもかかわらず、整理をするでもなく、また読書を再開したようである・・・が?)
ア:あれ?? ここのスペルの意味・・・・ってなんだっけかなぁ・・・・。 辞書・・・辞書・・・。 ありゃ? ない??
?:ほれ、これかの?
ア:あっ! ども、サンキュ〜〜!! ・・・って、あれ?(^フ^ll;;)?
ス・・・・・・ッ!(ここでなんと、アダナに辞書を手渡した人物(?)が、音もなく消えてしまう・・・)
ひ、ひぎぁぁぁぁぁっ!!
ア:で、で・で・で・・・・出たぁ〜〜っ!!(ドタバタドタバタ)
ヱ:なんなんですかッ! ここ、そんなに広くないのに、そんなに走り回ってちゃ、ぶつかってケガしますよっ?!
ア:あ・・・、い、い、いや・・・そっ、そっ・・・、それより・・・でっ、出たんだよ!! こう・・・、白〜〜く、ぼんや〜〜りとしたのが!!
ヱ:はぁ? あんた、とうとう白昼夢まで見るようになったの?
ぬぅ・・・(ここで、エルムの背後に、その白く、ぼんやりとした影、出現・・・)
ヱ:第一ここは、強力な結界で護られていると言うのに、化け物風情が・・・・
タ:(ギク!) お、おい、エルム・・・。 ア:あ・・・、はああっ・・・!!
ヱ:あら? どうしたんです? お二人共、私の後ろなんか指差したりして・・・・(クル)(ここでようやく、エルム後ろを振り向く・・・と、そこには?)
ヱ:ピエッ?!? あっ、あっ・・・あなた様わっ!!(わなわな・・・)
ジ:非道いものよのう、妾を“化け物”呼ばわりするとは・・・。
ア:ジッ・・・・ジョカリーヌ!! な・・・、何しに来やがった・・・。 わ・・・、私達があんたんとこに行ったのは・・・(カタカタ・・・)
ジ:分かっておる、・・・にしてもご挨拶よのう。 よもや、妾が今日ここに来たのは、復讐か何か・・・かと思うておったのかえ?
ア:はぇ? 違う・・・・のか??
ジ:お門違いもよいところじゃ、今日妾がここに来たのはな・・・。 おぉ、そうじゃ、こんなむさ苦しい所ではなんじゃから、今一度、長老室に来るがよい。
妾は先にそこに行って待っておるでの。
ア:え・・・? ち、長老室・・・ヘ?
ジ:そうじゃ、それとな、あの娘も一緒に連れてくるがよい。 ア:あの・・・・娘?
ジ:お主を慕うて、妾の洞窟までついてきた娘の事じゃよ。 それでは、行っておるでの。
シュ・・・・ン・・・・
ア:(エ、エリアを・・・? 一体どうするつもりなんだ?)
(そして、一旦『エギドナ』に寄って、エリアを迎えに行った後、最上階の長老室に向かう一行)
エ:あの・・・、私、一体何か・・・。 ねぇ、アダナ様、エルムさん、タルタロスさん・・・。
ヱ:ご免なさいね・・・、エリアちゃん、私にも何の事か・・・・さっぱり分からなくて・・・。
エ:そうなんですか・・・。 ア:おい、着いたぜ・・・。
(長老室にて)
ア:ハンター・アルディナ ヱ:同じく、エルミナール タ:タルタロス・・・。
ア・エ・タ:お呼びにより参上しました!
長:うむ、ご苦労。 さて、お前達、もう既にこの方を存じておろうな?
(その時既に、長老の傍らには、威風堂々とした、貴婦人がいたわけで・・・・)
エ:あ・・・・ああっ!!(カチカチ・・・)
長:そう、リッチ―にして、ここの初代の長老でもあらせられた事のある。 ジョカリーヌ様じゃ。
ヱ:ええっ?! そ、それじゃあ、ここの創設者ぁ??! ア:おいおい、そんなん聞いてねぇぞ?
ジ:よいよい、そんな堅苦しい事は抜きじゃ。 それより、娘よ、そんなに怖がる事はないのじゃぞ?
まぁ、確かに、妾が今ここに居るのは、お主にとっても非常に関わり合いの深い事ではあるのだがな?
エ:は・・・・あうぅぅ・・・。(カチカチ・・・)
ジ:じゃからと言うて、別に復讐に来たわけでもない。 実はな、お主等三人と、この子の計四人で『特別クラス』を編成したい、と思うておるのじゃ。
ア:で・・・ええ゛〜っ?! って事は、また学院の時みたいに“勉強”“勉強”かい??(・・・ったく、たまったもんじゃねぇ〜よなぁ〜〜)
ヱ:(ズッコケ!) だーから、あんた万年赤点だったんですよっ!! ア:ウルせ〜よなぁ〜、しょーがないだろ? 勉強苦手だったんだから・・・。
ジ:クッ・・・! ハッハッハ! 安心いたせ、“特別クラスの編成”とは言いながらも、お主達には、これまで通りミッションをこなしてもらう。
ただし、この娘も一緒にな?
ソ:『成る程・・・、つまりは、実戦の中での生きた学習か。 ふふふ、中々に飽きない思いをさせてくれおる。』
ア:えええっ?! で、でも・・・、エリアはまだ幼年課程にも入れないくらい・・・・。 それに、一緒にミッション、同行するだなんて、危険すぎますっ!!
ジ:確かにな、それに、お主等とて、まだまだ未熟な部分もある事じゃし・・・
ア:ぐ・・・っ!!(大きなお世話だよっ!!) ヱ:(この方・・・・一体何をおっしゃりたいの?)
ジ:そこでじゃ、この『特別クラス』妾が与かり入れる事にしたのじゃ。 どうじゃ? 文句はあるまい?
ヱ:えっ・・・、えっ?! え゛え゛え゛っ!!? で、伝説のリッチーが・・・私達の講師に??
ア:へえっ?! うわっ?!(シュィ・・・ン!) ソ:お前のその提案、中々面白そうだな、ワシは乗ったぞ。
ジ:おぉ、そのお声はソロン様。 ふふ、あなた様にご賛同して頂けるとは、まるで百万の味方を得たようじゃ。
お気遣い、感謝致しますぞ?
ソ:何、詮無き事よ。(ニャ・・・) (シュイ・・・・ン) ア:うおっとっ! ・・・・って、あぁ? それ・・・って、そんなんありィ??!
ヱ:はああぁぁ・・・、『魔皇』様と『リッチー』様の特別クラス・・・ゆ、夢みたい・・・。(キラキラキラ〜〜・・・(エルム、一部夢心地・・・(^フ^;;)
エ:えっ! それでは、これからもずっとアダナ様のお側にいられるのですか?!
ジ:うむ、そう言う事になるな。 それにな、アルディナとやら。 ア:はぃ??
ジ:お主、先程、勤勉は苦手と申しておったようじゃが・・・・。
妾もその昔、そんな生徒を受け持っておった事があるから分かる事なのじゃがな、今では見違えるような・・・・・
長:ウーオッホンッ!! あ〜、では、ジョカリーヌ先生、一通り説明は終わりましたので・・・。
ジ:(フフフ・・・) うむ、お主等、もう下がってよいぞ。
ア・エ・タ:は・・・・・はい!! エ:(クスクスクス・・・・)
バタンッ!(ここで四人退室する)
長:せ、先生〜〜・・・。 ジ:ふふふ、済まぬ、済まぬ。 に、しても坊主と同じようなのがおったとは、驚きじゃったのう。
長:からかわんで下さいよ・・・。 はぁ〜あ、いくつになっても先生には敵いませんわィ。
ジ:そうむくれるな。 さて、早速明日からでも、始めるとするかの。 どれ、手頃なミッションはないものかの・・・。
長:はは、先生も相変わらず、教育熱心でいらっしゃる・・・。