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エ:あら、知りたい?(クス)  それじゃ、冥土の置き土産とするがいいわ。  我が名は『エリア』。

古代種族『竜人族』(ドラゴ・ニュート)

その中の最上位種『ファイア・ドレイク』

エカティエリーヌ=リントハイム=アルダーシャクティアヌス

  それが私の本名よ・・・。

 

タ:な、なんだっ・・・て? あの・・・絶滅したはずの・・・『竜人族』(ドラゴ・ニュート)?!

ヱ:その中の・・・最上位種『ファイア・ドレイク』ですって・・・?

 

ジ:エ、エカティエリーヌ・・・・                                   カ:リ、リントハイム?

ソ:アルダーシャクティアヌス・・・・。  むぅぅ・・・、よもや古代の『焔帝』の名が出てこようとは・・・・。

 

 

エ:(ふ・・・っ)  出でよ! 我が飛槍 “スカーレット・ブリューナク”『ゲイフォルグ』!!

 

 

ソ:う・・・っ!!                                            ジ:い、いかがされました、ソロン様?

 

ソ:ま、まさか・・・あれは・・・。 幻の『アーティファクト』?!

  あんなものが・・・・、神代のお伽話とばかり思っていたものが・・・・実在しうるだと??!

カ:なんだと・・・?  ふっ・・・ふふ、驚かさせてくれる・・・。

  ならば、そういう大概のものは贋物が多いはずだ・・・。  そもそも古代の『焔帝』だと? 小バカにするにも程があるわ!!

 

エ:あら、そう。 ま、信じる信じないは別として・・・、これが真か鴈か、その身に受けてみれば分かる事だわ?

  受けなさい・・・・私の名を冠せし技と共に・・・。

『アルダー・ストライク』!!

 

ドッ・・・ブォオオオォォォン・・・・

ヒュ・・・・・ゴオオオオオォォォォォ・・・・・

ピュキィイイィーーーン・・・・

 

カ:フ・・・ッ、こんなもの、避けるまでもな・・・な、何? 視界から・・・・消えた・・・?

 

(エリアの手から放たれた炎の飛槍は、次第にその速度を増し、それが一条の紅き光になるのにそう時間はかからなかったのです。)

 

カ:フン・・・なんだ、途中で燃え尽きたか、やはり贋(ガク・・・) うんっ?! どうしたという・・・のだ?

ジ:カ、カミイラ・・・お、お主・・・右腕・・・。

カ:なんだと? 私の右腕がどうしたと・・・・・(チラ)な、ないぃ??!  わ、私の右腕が・・・? い、いつの間に??

エ:(クスクス・・・) まだ私の 飛槍 に喰われたのに気付かないでいるなんて・・・。

カ:う・・・く・・・お、おのれえぇぇ・・・。

うじゅるうじゅる・・・シュウウゥゥ・・・・

 

エ:あら、さすがね、なくなった腕をもすぐさま再生、復元できるなんて・・・・。

カ:ほざけえぇぇ!(くわぁっ!)                                                            ヱ:う・・・ッ! あぁっ!!

カ:やれ! ヱルム! そいつを吸血しろ!!

 

ジ:エ、エルミナール殿!                                                 ソ:待て! ジョカリーヌ!!

 

(またしてもヱルムを操り、今度はエリアの血を吸わせようとするカミイラ。

当然の如く、ジョカリーヌが割って入ろうとするところを、今度はソロンがそれを牽制したのです。

そして、エリアに組み付いたヱルム、吸血をしたのです・・・・が)

 

ガブ・・・ッ!(ジュル・・・)

ヱ:・・・っ! うっ、うがあぁぁっ?!

エ:どう? いかが? 私の血の味は・・・。  この形態になった時の私の血の味は!!?  スパイシーが効いてて、中々でしょう?

ヱ:ふうっ・・・ぐぐ・・・。

 

カ:グ・・・ッ!  こ、この・・・・役立たずめ!!

エ:お前にそれをいう権利はない!!(ビシッッ!)

 お前のその・・・、人の命、友情を軽んじる今までの所業、断じて許すわけにはいかない!

  例え・・・あなたがジョカリーヌのかつての友だったとしても・・・・!!

ジ:エ、エリア・・・・・殿。

 

 

エ:・・・・とにかく、あなたはやりすぎてしまった。  一度、この次元から立ち消えてしまうといい。

  この私の顕現、『次元の雷』によって!!

カ:じ・・・次元の雷??

 

 

エ:(ス・・・ッ)

“ジー・オゥフ・ファルム・・・・・”

 

ジ:な・・・ッ!?  や、やはりあれは『竜言語』(ドラゴンズ・ローアー)!!

 (あれ (アニヒ・レィション) 以外にもあったと申すのか・・・!)

 

エ:

“・・・ジー・クゥー・ムスルティクァ・・・・”

 

カ:ば・・・・バカな・・・・解読不能とさえ言われる、あの超々高等魔術を・・・・、どうして、一介の小娘なんかが・・・

 

エ:

“・・・ヴァーガス・ヴォレイニクス・トゥム”

(我を取り巻く大いなる大気よ、雷となりて総てを引き裂け)

  

  だから、先程から言ってるじゃない。 私は『ファイア・ドレイク』のエリアだ・・・・って。

“再見       カミイラ=エイデル=ゲーリング”

 

『トニ・トルス』!!

(“次元の雷”の意)

 

 

ジ・・・・ジィッ・・・        ・・・バリッ・・・パリッ・・・         ・・・ジ・・・・ジィ・・・

ブゥウン・・・

ブ・ブウン・・・       ・・ブウウン・・・・

ブュゥウゥン・・・・・

 

ドヂュ・・・ィ!

バリ・・・・パリパリ・・・

 

(エリアが呪文を詠唱し終えたその瞬間、ただの空間に無数の穴が開き、そこから雷撃が容赦なくカミイラを襲う事となります。

当初は上手くかわし続けていたものの、息をつく暇もなく繰り出される無数の雷からは、所詮逃れる術もなく・・・・

やがて、一本の雷撃につかまってしまうカミイラ・・・・。)

 

ドチュイッ・・・!

バリバリ!

カ:う・・・うぐぁ!

ドチュ・・・・ドヒュゥム・・・

バリバリ

バリバリバリバリ

バリバリバリバリバリ

 

(そして、その一本を契機に、無数の雷がカミイラを直撃。 そして、やがてはその雷達も、カミイラの体の中心で集約し始めたのです。

しかも・・・カミイラの体を侵食しながら・・・)

 

カ:う・・・うがあぁぁ・・・わ、私・・・・の、体・・・・が、な・・・なくなる?  そ、存在が・・・なくなってしまう・・・?

  だ・・・誰か、たす・・・・・・・・・・・

 

(そして・・・・最終的には、大きな光の柱ともいえる雷が、カミイラのいた地点より立ち昇り・・・・その者の存在を、消してしまったのです・・・。)

 

シュバチィィ・・・    ・・     ・・・・ン

ジィ・・・・・・                                                                                 ジィ・・・・・

 

 

 

 

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