<弐>

 

(そして、もう一人、ここの街の別の区画にて・・・)

 

ヴゥ・・・・・ン・・・       ジ・ジ・・・・・ジィ・・・・

シュタッ!

 

タ:ふむ・・・、ここは、見かけないところだな・・・。 うん?!

 

チ:へへ・・・、見たぜ。 お前、今空から降ってきやがったな。

  おまけにおかしな格好ときてやがる。 サツに突き出されたくなけりゃ、カネよこしな・・。

 

タ:・・・・・。

チ:おい! テメーだよ! テメー! シカトぶっこいてんじゃネェぞ?!!

 

タ:フン・・・。 いつどこにいたって、こんな連中は変わりはしない・・・ということか。

ゴメンッ!

ドスッ!

チ:ぐ・・・・・ぅ・・・。

 

 

タ:さて、早いとこ、アダナやエルム達をさがさんといかんなぁ・・・。

ピキー―ン!

タ:うん?! これは・・・。      そうか、案外近くにいたとはな。

  ここより・・・、成る程、2キロ先か!   ハッ!!

 

 

 

 

(さて、その一方、シホ=マクドガルの詰める教会では。

彼女(?)がどこへか電話をしているようである)

 

マ:(プルルル・・・・プツッ)

  あぁ、私だが、お前、今ヒマか? なら、今から『ギルド』へ行ってみんか。

  何、面白いモノが見れるかも知れんぞ。

 

  それじゃあ、30分後に現地で落ち合おう、それでは・・・・(ピッ)

 

ナ:(ピッ) ふぅ~、面白いことねー。 ま、取り立てて今はなんもないんだし。

行ってみますか。

 

 

 

(さて、こちら・・・、エルムvsサヤ・臾魅・・・は、というと?)

 

ヱ:ふふふ、随分と距離を稼ぎましたね、どこに行こうが変わりはしないというものを。

 

サ:さぁて、そいつはどうかな。  おぃ、臾魅、修練の成果を見せてみろ!!

臾:ええっ?! うちからでっか・・・?  ま、しゃあないか。 装着! 『角鬼腕:焔』!!

 

ジャキン!―☆

 

ヱ:な・・・ナニ?

 

サ:どうした、驚いたかい。

  なにも、異能の力を使えるなぁ、

あんたや、こいつだけ・・・・じゃないんだぜ?(二・・・ッ)

 

ヱ:ク・・・ッ!!(こ、こいつも?? そ、それじゃあ2対1? 余りに不利すぎるわ・・・)

 

臾:へっ! どうやら、うちらみて固まったようやな!?

 ま、姉ェさんには悪ぅおますが、とっとと消えてもらいますでぇ?!!

 

ヱ:く・・・ぅぅっ! (こ、ここまで・・・?!)

  あ・・・っ、タ、タルタロス様!!

 

サ:何?!(このオレに気取られる事なく、背後に・・・だと?)(クル)

 っ・・・く! な、何者だ!!

 

ヱ:タルタロス様! 助かります! 今は、協力してこの者達を・・・・

 

タ:なぁ、エルムよ。

ヱ:は、はい。

 

タ:こいつら何かしでかしたのか?

ヱ:あ・・・、い、いえ・・・ただこの人が私の頬を・・・・ブスリ・・・と。

 

タ:(はぁ~~、ヤレヤレ・・・)

  そんな事で怒ったのか? ま、そんな事だろうとは思ったが。

 

 

サ:おぃ、臾魅。

臾:へぃ。

 

サ:本当か? それわ。

臾:た、単なる挨拶、ジョークでんがな。(はは・・・(^フ^;;)

 

サ:時と場合を選べ! このバカが!

 

  すまなかったな、あんた。  うちの若いのが、とんだヘマやらかしちまって。

 

タ:いや、こちらこそうちの連れが詰まらん事で腹を立てたりして。 申し訳なかった。

 

 

サ:そうか、じゃ、お互い様・・・ってことでいいんだな。 すまなかったな。

 

  オレの名は『音無サヤ』、“サヤ”でいいぜ。 この近くで働いてるもんだ。

 

臾:あっ! そいからな?! うちは『霧埼臾魅』、皆からは“臾魅”ちゃんって呼ばれてんねんで?!

 

ヱ:あ・・・っ、それでは、私は『エルミナール=ド=エステバス』、“ヱルム”と呼ばれています。

 

タ:それからオレは、『バルバロス=ローゼン=タルタロス』、“タルタロス”でいいぜ?

 

サ:そっか、じゃあ、侘びの一つに、これからオレとこいつの働いてるところへ寄ってみないか?

 

ヱ:え、ええ、構いませんが。

タ:オレもいいぜ?

サ:じゃあ、決まりだな。

 

 

臾:ち、ちょい! ドンっ! “寄ってくか・・・”って、

あの人に、この人会わすんやろ? ちとヤボないか??

 

サ:だぁ~から、面白いんじゃないかよ。

  こんなの滅多と見れるもんじゃねぇぞ?

 

臾:ま・・・、そら確かにそうかも知れまへんけどなぁ。

(はは、なんかひぃさん気の毒なってきたなぁ・・・)

 

 

(さて、一方のギルドはというと?)

お:はぁ、成る程ね。

  つまり『協会』というところがここと同じ『ギルド』って呼ばれていて、

それでいろいろな依頼で化け物とかを退治しているという。

 

婀:ふむ、やっておることはサヤ殿や臾魅殿、それにシホ殿、ナオミ殿と、さして変わらぬようですなぁ。

 

コ:ステラさん・・・大丈夫みゅ~~?(パタパタ)

乃:・・・・・氷もって来たみぅ・・・・・。

 

 

:う゛~~い・・・。 (ハッ!)あれ?! ワシはいつ? ここは誰? 今はどこ??

 

(ハリセンで)

スッパァアン!-☆

 

ス:あ゛う゛!

お:どうも、お見苦しい点を(ほほ・・・)

 

ア:あ゛・・・あ~、ソートー過激だねぇ・・・(うちンとこのヱルムより・・・)

 

乃:・・・・カゲキ(むふ)・・・・・・。

 

お:でも、にわかには信じられませんよねぇ? 婀陀那ちゃん。

婀:ふぅむ、まぁ・・・二・三心当たりがないでもないですが・・・。

 

 

(と、ここで本当に何にも知らないJokaが外回りより帰ってくる)

 

J:たっだいまぁ~、ひゃ~ちっかれたびぃ。

  あれ? どしたの? 婀陀那さん・・・怖い顔しちって。

 

婀:Joka殿! 白状なさるなら今のうちですぞ?!

  そのほうが罪が軽くなってようございます。

 

ア:(えっ?! ジョカ?)

  ちょ~~っと待ったぁ!  あっ! ジョカリーヌ!!

 

J:(ムッ!(-"-#)

 

婀:へえ゛っ?!                             お:うっ・・・く!                                ス:プッ!

コ:くぷぷぷ                                 乃:くすくす

 

ア:なんだぁ?! 急に皆吹いたりして。

 

J:お゛~い、婀陀那ちゃん。  いい加減、笑うの止めないとカエルに換えちまうぞ・・・・

 

婀:あっ・・・(ヒヒヒ)、ど、どうもすみませぬ(くくく)

お、お許しを・・・ジョジョカリーヌ様ッ!!

 

お:(プッ・・・!!)あーっはっはっは! 婀陀那ちゃんも人が悪いわねぇ。

  そうですよねぇ、Jokaちゃん?

 

J:まぁーったくだよ(ぷりぷり)

 

ア:あ゛~~、ちょっと?

  あんたら・・・身内で盛り上がっているとこ悪いんだけどさぁ・・・何がそん何面白いわけぇ??

 

乃:・・・・ハァ~イ、エッブリバデ~~・・・・。(ぼそ)

J:キッズつくよなぁ~、乃亜ちん、その一言・・・。

 

 

ア:それよかさぁ! この手の込んだイタズラ、早く止めてくんないかなぁ。

  私が悪かったからさぁ!

 

J:あんたなんかやったわけ?

 

ア:ええっ?! って、そりゃジョカりんの読書中に、些細な事で止めさせたのは悪かったよ・・・。

 けっどさぁ、こりゃちょっとやりすぎなんじゃ・・・。

 

J:なるへそ、そゆことか・・・。

婀:どういう事なのです? Joka殿

J:まぁまて、3・2・1。

 

コンコンコン!-☆

 

J:誰か客のようっすね。 おひぃさんちょと出て?(にやそ・・・)

 

お:あ、はいはい。                 はい、なんでしょ・・・          ??!(゜0゜lll)゚゚゜

ちぃ~~ん・・・(-フ-;;)

(おひぃさん、ふりーず・・・)

 

 

ヱ:あ・・・・れぇ? 私がもう一人?

タ:驚いたなあ、ここまでそっくりだとは・・・・。

 

J:はい、婀陀那ちゃん、おひぃさん回収。

婀:(成る程・・・こういう・・・)はい、ただ今。

 

サ:だろ?

臾:ホンマ・・・でんなぁ。

 

 

婀:これ! お主等、よってたかって姐上をいぢめるでないぞ??!

サ:へヘ、でも、面白いもん見れた・・・だろ?

 

ヱ:あっ! あそこにおられるのは、ジョカリーヌ様!!

J:(ヤレヤレ、またかい・・・)

 

サ:何ぃ?! ジョカリーヌだってぇ?(プククク)

臾:まぁたその偽名つこてはりますのか? Jokaはん。

J:じゃなくてぇ、この人達ねぇ・・・・

 

 

 

 

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