<拾漆>
(そして――――一夜明けて・・・・病室のベッドには、おひぃさんが横たわっているようです・・・・が)
お:(うっ、うぅ〜〜〜ん・・・・) ・・・・・。(はっ!)
こ、ここは?!
婀:おっ!お気づきですか・・・姐上。
お:(あ・・・)婀陀那ちゃん・・・。
婀:いや・・・それにしても、ビックリいたしましたぞ。
お稲荷のお掃除の途中で、突然に、お気を失われた・・・との、一報を、コみゅ、乃亜、社主殿から聞かされた時は。
お:(え・・・・?) そ、そうだったんですの?
J:うん、そうそう、あたしも、それ聞いた時は、ンも〜〜―――びっくらこいて、すっ飛んで、来ちまったんですだによ?
お:(Joka――――ちゃん・・・) 済みませんですね・・・本当に。
婀:何を言われますか・・・・水臭い。
(そう―――彼女の魂は、元通り、彼女のものとなり、また、あの騒がしい日々が、続くのです――――
と、いいたいところなのです・・・・が。
Jokaちゃんと、婀陀那が、おひぃさんの病室を出てから・・・?)
婀:―――失礼いたした―――(バタン――☆)
・・・・Joka・・・・いや、女禍様・・・。
J:あ゛・・・・あ゛い゛っ・・・・なんでござりんしょぉ・・・
婀:・・・・はぁぁ〜〜〜ッ・・・まあ、今回は、大事に至らずに、済んだから、良きようなものの・・・
いぃ〜〜ですか? 今度からは、こんな事・・・思い付きで行動してくれんで下され?!
J:えぇ―――っ、でも・・・でもぉ。
婀:でもではありませんっ! あの方が、幸い、よく出来ておる御仁じゃったから、妾も助かったものを・・・
J:なぁンだぁ―――じゃあ、よかったんじゃない。
婀:女禍さまっ! そぉぅいうことを、言っておるのではないのですぞ?! 分かっておるのですか?!!
J:あいィ・・・・う――――分かった、分かりました、にゃりんっ!
婀:(はぁ〜〜〜ッ・・・ホントに分かっとるのかいな・・・・こいつは・・・) やれやれ・・・・じゃわ。
(婀陀那さん・・・・今回の騒動を、女禍さまにきつく言いおいたようですが・・・まあ、このお方も、一筋縄ではいきませんので・・・(^^;;)
それを証拠に・・・・? その日の、遼來軒にて・・・・)
カ:だあぁ〜〜〜っ!や、やられたぁ――――!!
鳳:えぇ・・・・っ、ここ二週間は、大丈夫だったから・・・安心してたのに・・・
(これは、今回一番割り喰った、ここの女主人と、厨房師の嘆きの言葉・・・なのですが、一体、なにをしてやられたのでしょう・・・?
そ・れ・は・・・)
J:(シぃ〜〜―――シ〜――――チッチッ・・・)
んにゃ〜〜――――焼いたのも、こおばしくてにゃンだけどぉ・・・やっぱ、カエルは煮たのが一番よねぇ?
特にィ〜〜〜うち(遼來軒)のあれ・・・・って、ニ・三日漬け込むから、味がまた格別なんだにゃ〜〜〜
(なんと・・・・その犯人とは、もしかしなくても、Jokaちんだったようでし・・・。)
乃:・・・でも、あのひと、いつもどおりでも、めいわくかけっぱなしだから、もちかしたら、あのじおうたいが、かしんなのかもみぅ・・・・。
コ:乃亜・・・・それ、ぜっ―――〜〜〜―――ったい、婀陀那様や、他の人達の前で、言っちゃあダメみゅよ・・・。
乃:・・・あいあいちゃあ〜〜―――みぅ・・・・。
(お後が、よろしいようで・・・)
―――了―――